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12月, 2023の投稿を表示しています

2023年の振り返り 〜抱負「新世界」に踏み込めた1年〜

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  今年も残り僅かとなりました。今回は自分の2023年の振り返りを書きます。個人的な振り返りですが、少しでも読んでいただいた方にとって価値のあるものになるよう努力しましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。  2023年に得ることができた手応えと今後の課題をまとめ、迎える2024年を良い形でスタートしたいと思います。  今回の内容では主に2023年の抱負「新世界」と達成したい目標「PBLの体系化」「小説を20冊以上読む」「ランニングの年間記録を更新する」について振り返ります。結論から言うと、「小説を20冊以上読む」以外は抱負も含めて概ね達成できたので、良い1年になったと感じています。ただ、来年に向けて課題もたくさんあると感じています。今回の振り返りを通して課題をメタ認知し、少しでも実現に繋げたいと思います。 抱負「新世界」に足を踏み入れた手応え  今年の抱負は「新世界」で、そのために「毎日小さな挑戦」「クリエイティブに問題解決」を行動目標にして1年間生活してきました。平日の仕事では毎日学びがあり、学んだことを生かしてより良い教育ができるように実践したり、休日は教育関係やテニス(部活動の指導に関することも含めて)の研究をしたりして、研究と実践のサイクルを回し続けて毎日小さな挑戦をすることができたと感じています。  ただ、研究に関しては最近新しい発見が減ってきていると感じています。本はたくさん読みましたが、それほど目新しい内容を多く目にするには至りませんでした。教育系やウェルビーイング系のもので読んだ本はどれも良い内容でしたが、これまでに読んできた本の内容と被るものが多かったため世界観が大きく変わるような印象的な発見はできませんでした。そういった意味でロジェ・カイヨワの『遊びと人間』は非常に読み応えのある内容で、今年読んだ本の中では1番印象深い内容でした。元々大学院の時代から「遊び」を研究していて、カイヨワの遊び理論も少しは齧っていましたが、彼の代表的な著書をじっくり読んだのは初めてだったので、とても新鮮な感覚で読むことができました。カイヨワの遊び理論については、興味深い考察がいくつも見られました。本を読むまではなんとなくカイヨワの理論が古いものであるという感覚だったのですが、遊びに対する視野を広げる良い機会になっただけでなく、今後読む本について考えるきっかけに

年に一度の大切な機会 ステンシルで年賀状作成

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 今年もあと少しとなりましたね。新しい年を迎えるにあたって、毎年この時期はステンシルでクラスの生徒宛に年賀状を作成しています。SNSが普及している時代において、年賀状を作成するメリットを感じない人も多いと思いますが、私は「教育と美の研究の一貫」として年賀状を作成し続けています。  今回はステンシルで年賀状を作成することの魅力についてお話しします。2024年の年賀状作成は今からでもなんとか間に合うと思うので、今回の内容を読んでもし興味を持つことができれば取り組んでみて欲しいです。 版画で一枚一枚色の実験  着彩を楽しむことが目的  年賀状といえば印刷で済ませる人も多いと思いますし、予め絵柄がついている年賀状はがきも多いですが、私はステンシルで一枚一枚色の実験を楽しむことを大切にしているので、少々時間はかかりますが、色のバリュエーションを変えて着彩します。  着彩では主にスパッタリングというブラシにつけた絵の具を網で飛ばしてスプレーのような効果を出す方法を用いています。これによって、混色による絵の具の濁りを防ぎ、目の中でそれぞれの色が混ざって(視覚混合)、それぞれの色を生かしつつ濁りの少ない明るい表現が可能になります。この視覚混合の技術は明るい光の表現を追求した印象派以降の画家が活用し、現代ではプリンターや電子画面の技術にも応用されています。  全ての年賀状を同じ色にすれば作業時間は格段に短く済みますし、ある意味で楽になります。そもそも年賀状は一人一人に届くものなので、色を変えたところでもらっている本人にとっては何の関係もなく、「生産性」という意味で考えると一枚一枚色を変えることには「無駄」が大いにあると言えます。しかし 、着彩すること自体が本来楽しいことなのに、「生産性」に重きを置きすぎて折角の楽しむ機会が失われしまうようでは本末転倒というもの。年賀状を作成する目的は「楽しむ」ことにあるため、私は一枚一枚色の実験をしながら発見を楽しむようにしています 。   ステンシルに色が着いていく楽しみも  「無駄」にこそ遊びを見つける スパッタリングで優しく着彩していると、版にも色が着いていきます。最終的には色が混ざり合って暗い色になりますが、製造過程で色を楽しむこともできます。  これは普段の授業でも当てはまることですが、結果よりもプロセス自体に楽しさがあるわけで、急いで作品

新学習指導要領&GIGAスクール構想3年目 見えてきた教育の形

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 今回は12月3日に岡山県教育工学研究協議会主催で行われた「これからの教育の情報化を考えるオンライン研修会」で私が発表した内容をまとめました。これまでにブログで扱った内容と被る部分もありますが、発表に向けて様々なICT活用の内容を端的にまとめ、新学習指導要領とGIGAスクール構想の相互性について説明する機会となりました。  今回、発表資料をブログ版に編集し直しました。私自身、ICT教育が得意というわけではありませんが、新学習指導要領に基づいた主体性を大切にした教育を進める中で必然的にICTが必要になりました。今回の内容が新学習指導要領とGIGAスクール構想の関係性について読まれた方にとって何か参考になるものとなれば嬉しいです。 問われる学校の在り方  新学習指導要領とGIGAスクール構想3年目を迎え、これまでの学校教育が大きく変化し、学校を生徒主体の活動の場として考えることの重要性が高まってきました。旧来の学校教育ではできなかったような個別最適で各自の課題に基づいた学習がICTの活用でますます可能になっています。私が勤務する学校でもスタディサプリが導入されていますが、これを活用すれば普通に教室で授業を受ける場合よりもかなり短い時間で知識を学ぶことができますし、そもそも知識を頭に入れるだけであれば自分で教科書を読んで自分のペースで進んだ方が教師が教えるよりも早く知識を獲得することが可能な生徒もある程度はいます。そのように考えると、知識偏重型で行う学校教育は、学校の在り方として合理性を欠いていると言えるかもしれません。  新学習指導要領とGIGAスクール構想によるICT活用は学校教育の在り方を根本から問い直す機会になったと言えるのではないでしょうか。    教師が授業で一斉に知識を教えるということが当たり前のように行われてきた学校教育ですが、江戸時代に普及した寺子屋で行われた教育は学び手のペースで学べるケースが多く、藩校での教育も学び手が学びたいことを自由に学べる個別最適な学習環境が存在していました。そのような学習環境では一斉指導よりも学び手どうしのアクティブラーニングが重要になります。  このように、昔から教師が知識を子どもたちに大して教えなくても自然に知識を獲得していたと考えられます。最近は教師は学びのファシリテーター、同伴者としての役割が重要であると言われるように

沖縄に来て気がついたこと

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  今、私は全国中学校総合文化祭沖縄大会(12月9日(土)と12月10日(日)浦添市)の見学と全国中文連の理事会、岡山県から出場する演劇部のサポートとして沖縄へ来ています。実は私、岡山県中学校文化連盟の事務局長をしていて、普段ソフトテニス部の顧問として体育連盟側の仕事をしているにも関わらず、岡山県の文化部に関する仕事もしています。そういう訳で今回沖縄に仕事で来ています。私が文化連盟の仕事もしなければいけない状態には色々と思うこともありますが…前向きにやるしかありませんね(苦笑)今回の沖縄出張もそうですが、得られることはたくさんあります。  今回は仕事で来ているので、それほどゆっくり沖縄を観光するような時間はありませんが、沖縄に来て気がついたことを簡単にまとめてみました。普段の岡山の生活ではなかなか目にすることができないようなことや新鮮な感覚を限られた時間で発見することができました。 海が驚きの青さ これはなんとなく知っていたことですが、沖縄に飛行機で接近した時の第一印象が「海が青い」ということです。プランクトンが少なくて水の透明度が高いため、光(主に青と緑の光)がよく反射するゆえに水がエメラルドグリーンに見えます。  実際に自分の目で上空から見た時、本州の海では見たことがなかった光景なので大変感動しました。その後、那覇のホテルに荷物をおいてすぐに海に向かい、青い海をさらによく見ることにしました。  海岸に出て特に印象的だったのが、テトラポットが青くグラデーションしていてとても美しかったことです。もちろん自然の砂浜も大変綺麗だったのですが、 人口と自然の融合を感じる造形美がテトラポットから感じられました 。  こんな美しい海を眺めながらゆっくり過ごすことができればすごく幸せだと思います。短い時間ですが公園のベンチに腰を下ろして読書していると、「またここへ来たい」「冬場は沖縄に住みたい」という気持ちにさえなりました。 飛行機と戦闘機が見える  那覇空港からは旅客機と戦闘機が飛び立ちます。旅客機の音は岡山でも割と聞こえますが、戦闘機の音はなかなか聞けるものではありません。海岸を優雅に歩いていると突然けたたましい轟音を立てて戦闘機が飛び立っていきました。  戦闘機はとても格好良いですが、あの轟音を毎日聞くとなると少し落ち着かないような感じもしました。アメリカ軍や自衛隊の活動