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12月, 2021の投稿を表示しています

明けましておめでとうございます! 2022年の抱負と目標

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   明けましておめでとうございます。今年も美術や教育に関することを中心に、週1回程度の更新を地道に続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。  今年1回目の内容なので、今回は新年の抱負と今年達成したい目標を3つについて書きました。私の個人的な内容になりますが、読んでいただいた方にとって何か刺激になるものがあれば嬉しいです。 新年の抱負 常に「遊び」基準で考える  私はこれまで美術や教育について「遊び」をキーワードに研究し、実践を行ってきました。この研究を始めたのは大学院1回生の時で、ふと「そもそもなぜ人間や動物は遊ぶのか」を考えたことがきっかけで、その後哲学で現象学や記号論、心理学で生体心理学や臨床心理学、そして社会がそもそもどのように歴史の中で遊びの要素を取り入れられる状態になってきたのかを社会学の観点から研究することになり、それらで学んだことが美術教育の存在意義や美の哲学である美学に関する考えを補強してきたと感じています。  遊びの研究を始めて気がつけばもう十数年経っていて、そろそろ次の段階に行かなければいけないと感じ始めたのが昨年です。これまでは自分が研究したことを美術教育の範囲で生かしてきましたが、美術(アート)という現象自体が、その言葉の範疇に収まり続けるものではなく、常に世の中のさまざまな現象と結びつきながら姿を変えるメタモルフォーゼ(変化、変身、変態)であることを考えると、美術教育というもの自体がもっと世の中とつながりを持ち、世の中に変化を与えながら美術教育自体も姿を変えていくことを目指して、「美術で遊ぶ」ことに焦点を当てても良いのではないかと最近は考えています。  これまでは年間指導計画に沿って、作品をきっちり完成させることを重視してきました。私としてはこれが悪い取り組みであるとは全く考えていませんでしたが、もっと生徒にとって美術の学習が高い自由度で取り組めるようになり、トータルで振り返ったときに学びが最大化される状況をこれからは考えていきたいと思います。  そう考えた時に、常に「遊び」基準で考えるという抱負が浮かんできました。「遊び」は「遊びたいから遊ぶ」という自己目的的な活動であり、人間は放っておいたら疲れ果てるまで遊び続けます。そして、遊べている限りにおいて、私たちはさまざまなことを達成し、成果と言えるものを生み出すことができます。そも

2021年の振り返り 〜今年1年間ありがとうございました〜

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  今年も残り1週間を切りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は冬休みに入っても部活動や、やり残しているやりたい仕事で割と活動的な年末を送っています。  今回の記事が今年最後になるということで、2021年の振り返りをして今年の締めにしようと思います。今年は本当に色んなことがあった1年で、沢山の新しい経験や学びがあったと感じています。新年の抱負にしていた「つながりを広げる」に関しては、程良い具合に広げることができました。Twitterや Facebookを通じて精力的に活動している人たちとの出会いが生まれ、共に仕事や研究をする機会が生まれるなど、これまでとは違った経験をすることができた1年間だったと感じています。「遊び」をテーマにした研究は大学院での研究の時から続けていますが、この研究を他の先生と協力して行ったり、黒板アートで表現する絵本作成に協力したり、GIGAスクール構想関係の実践研究を通して学校外の人とつながったり、今年は他者と協働的に行う仕事が沢山ありました。  本業の教員としての仕事も勤務校で2年目ということもあり、校務分掌がかなりヘビーな状態になったので、本業以外でこれ以上つながりが生まれていると逆に大変だった可能性もあるので、程々につながりを広げるぐらいで結果的に良かったと思います。  私は今年の新年に達成したい3つの目標を立てていました。これらを振り返ってみます。 ①ブログ年間100記事  達成ならず 「思考を深め視野を広げる、発信力を伸ばす、価値あるものに敏感に」  これに関しては残念ながら57投稿ということで、半分程度しか達成することができませんでした。毎週1回更新はできましたが、これ以上のペースで更新しようとすると、更新すること自体が目的になりそうだったので、2月の半ばには早々と目標を捨てて堅実に週1のペースでじっくり内容を考えるようにしました。  ただ、本業の方で校内向けに「GIGAスクール通信」というGIGAスクール構想を促進する情報や、クラスには学級通信を毎週出し、部活動通信も毎月出していたので、これらを合わせると100記事は超えています。目標はプランBで一応クリアできたということにしておきます。自分に甘くなることも時には必要です(笑)  そもそもブログを書く目的はアウトプットのための機会づくりであり、自分自身の成長のためにやっている

冬の寒さを味方につける

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  いよいよ冬も本番になってきましたね。身に突き刺さるような冷気に耐えることが多くなり、朝起きるのが辛いという人も多いのではないでしょうか。  実は私は冬の寒さは嫌いではありません。なぜかと言うと、寒い中であれば運動をしても程よい汗で済みますし、運動で体がオーバーヒートしてもすぐに体を冷やしてくれるので疲労しにくく、ランニングやテニスを長時間ハードに取り組むことが可能です。夏場であればテニスでたった5分程度のラリーをしただけでも汗だくとな李、集中力が切れて、ただの苦行のような時間が過ぎてしまいますが、冬場は数十分間休まずにラリーをしても疲労が少なく済みます。ランニングも同様に夏場は全身が汗の塊と化し、激しく体力を削られますが、冬場はオーバーペースにさえならなければ、筋肉疲労を起こすまで気持ち良く走り続けることができるので、スポーツをする上で冬は非常に良いシーズンだと感じています。 冬の運動は心身を整える   冬の寒さに対抗するために運動することは健康の面で非常に有効 であると言えます。私自身、冬の時期は積極的に動いて体を温め、それによって頭と体が活性化するため、仕事もとても快調にすることができていると実感しています。自ら動いて熱を作り出す「能動的な暖」によって冬の寒さを味方につけることが可能になります。 サウナと冷水のセットで心身が整うということが注目を集めていますが、冷気と運動による発熱はこれと非常に似た効果が得られる と考えて良いでしょう。  しかし、これとは逆に、 寒さに対抗する手段が暖房や衣服を着込むといった「受動的な暖」のみである場合は、冬の活動量は極端に下がり、体と頭の活力は失われてしまいます 。炬燵で暖を取るのはこの上なき幸福感に包まれますが、それをずっと続けていると体がだるくなり、ひたすら眠気に襲われる状態になることは周知の事実であり、これはまさに冬眠状態です。お正月休みに体がだるくなって仕事始めが憂鬱になるというのは珍しいことではありませんが、もしお正月に初日の出を見るために山に登ったり、初詣に神社まで歩いて行ったり、箱根駅伝でランナーと並走したりといったアクティブな活動をしていると仕事始めも軽快になります。  寒さに運動で対抗するというのはさまざまな部分で合理的と言えます。運動を始めたらすぐに体も温まるので、たくさんの服を着込む必要がありません。

Google Formsを用いた定期考査を行って見えてきたこと 〜勉強は知的なゲーム〜

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 今回は以前に紹介したGoogle Formsを用いた対策問題( Google Formsを用いたテスト対策問題 〜フィードバックの充実とゲーム的感覚で主体的学習につなげる〜 )に続く内容で、定期考査でGoogle Formsを活用したことで見えてきたことについて記事を書きます。  12月の美術科の定期考査は知識に関する問題はGoogle Formsを活用し、「思考・判断・表現」と「主体的な学習態度」に関するものはペーパーを用いるハイリッド式で行いました。これによって教師と生徒の両方にとって有益な状況が生まれたと実感していますので、双方にとってのメリットをまとめてみました。 教師側として 1.対策問題を作成しておけばテストの作成時間は少なくて済む  テスト問題は事前に作成したテスト対策問題をアレンジしたものなので、問題の作成時間は非常に少なく済みました。これに関して言うと、対策プリントで問題を作成する場合も同様に言えることです。しかし、 Formsは編集者を増やして協働作業で問題を作成したり、発展的な取り組み方として他校の先生と協働して作成したりすることさえ可能 なので、取り組み方次第でテスト問題の作成に対する負担をかなり減らすことが可能です。  事前にFormsで作成した小テストを対策問題や定期テストに使いたい場合、問題をインポートすることも可能なので、最初は問題作成の負担がありますが、校内や自治体内である程度問題のストックができれば作業が格段に楽になります。 2.テスト用紙の限られたスペースを気にせずに問題を作成できる  これまでA3の問題用紙両面に文章や図を何とか入るようにレイアウトしていましたが、Formsを使ったことによって限られたスペースを気にせずに、画像を使ったり、文章を書いたりすることができるようになりました。  ただ、問題を沢山用意した場合、生徒は残り問題数がどれほどあるか見通しがつかない状態で延々と問題に取り組まなければならなくなります。これは心理的負担が非常に大きいですし、最悪の場合時間内に問題を解ききれず、送信する際に混乱が生まれる可能性があります。そうならないよう、 進行状況バーを「設定」の「プレゼンテーション」から表示できる設定にする ことが望ましいです。生徒が全体の中でどこの問題に取り組んでいるか分かる状況ならば、生徒は見通しを持ちなが

段ボール棚を和柄でデコレーション 前編 

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   今回は段ボールで作った棚を和柄でデコレーションする「教育美術」を紹介します。  おそらく多くの人がたくさんの段ボールをお家に蓄積させているのではないかと思います。もちろん、段ボールは資源ゴミとして回収されリサイクルされるので、段ボールがたくさんあったところでそれほど問題ではないですし、下手に活用して可燃ゴミとして処分するよりは資源ゴミとしてサイクルさせる方が環境的には優しいことなのかもしれません。ただ、この段ボールは工作の素材として非常に優秀であり、色んな造形遊びができるだけでなく、保管用の箱やちょっとした簡易的な棚として実用的に使うことも可能であることはよく知られたことです。美術教師をしていると、教材を購入するたびに大量の段ボールを入手することになるので、これらの段ボールのおかげでこれまでに部屋の整理やちょっとした工作にこれまでたくさん活用してきたので、私は段ボールに対して感謝の念を抱きながらこれまで教員人生を過ごしてきました。 段ボールを補強して和柄のステンシルで装飾  そこで今回は日頃の段ボールへの感謝と美術教育の観点から、段ボール感を忘れさせるような美術作品を制作して、生徒に目に触れる場所に置き、美意識の涵養に役立てたいと考え、和柄でデコレーションした段ボール棚を作成することにしました。段ボールの棚を作ることは難しいことではありませんが、段ボール特有の印刷や強度の面での構造的な弱点を補った棚を作成し、美術やデザインの可能性について生徒が考える機会を持てるようなコンセプトを基に制作しました。  実はこの作品はまだ完成しておらず、年内に完成させることを目標に制作を進めています。ただ、棚としての利用はすでに始めているので、普段教室で生徒はこの棚を目にしながら授業を受けることになります。つまり、 生き物のように日々変化していく作品を生徒は見ることができます 。  この棚を作成するにあたってまずは強度の面をクリアする必要がありました。段ボールは波形の構造で縦方向には抜群の強度を発揮しますが、逆に波の溝の部分は非常に折れやすく、段ボールをそのまま使ってしまうと、すぐに形が撓んでしまいます。そうならないように、段ボールの内部に波形が直角に交差するよう段ボールを1枚補強ように貼り付けました。これによってかなりの重量に耐えられる棚になります。  今回和柄をデコレーション