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PPシートに一工夫入れた掲示板

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 今回は100均で買えるPP(ポリプロピレン)シートに一工夫を入れて作成した掲示板を紹介します。一工夫というのは、伝統文様のステンシル(最近伝統文様に関するものが多い…)をあしらったもので、スプレーで手軽に着彩して作成でき、しかも壁への設置と掲示物の貼り付けも手間がかからないというものです。  学校などの掲示板と言えば、大きな板に画鋲で貼り付けるものが一般的ですが、この掲示板はマスキングテープや剥がせる両面テープ専用のものになります。それなら壁に直に貼れば良いと思う人もいるかもしれませんが、それをすると、テープを剥がす際に壁のペンキが剥がれて、テープを貼るたびに壁が汚くなっていくため、できればペンキで塗装された場所にはテープで貼り付けたくありません。 PPシートを活用した掲示板であれば、テープがよく貼り付き、しかも剥がしやすい というメリットだらけです。  今回紹介するPPシートに伝統文様を施した掲示板は私自身、想像以上に良い出来になりましたので、壁がペンキ塗装で掲示環境を改善したいという場合には非常にお勧めできます。今回の内容が読まれた方にとって何か参考になるものとなれば嬉しいです。 PPシートにステンシルを活用してラッカースプレーで着彩  PPシートは四つ切りサイズのものが100均で購入できます。このサイズに合う四つ切り画用紙でステンシル版を作成し、ラッカースプレーで着彩します。  鱗文様をラッカースプレーで塗装。マスキングテープは繰り返し固定に使っても十分機能を果たします。やはり伝統文様は安定感のある美しい構成美となります。  こちらは市松文様。大変シンプルな文様ですが、ルイ・ヴィトンのダミエ柄は市松文様に影響を受けたものであるというのは有名な話。この話が有名になった鬼滅の刃訴訟&敗訴のエピソード(市松文様を採用したルイ・ヴィトンが伝統文様を普通に使っているだけの鬼滅の刃を訴えるという謎の訴訟)はお笑い話です。  明度の低い色で全体をカバーしておくと、PPシートのデフォルトの色が主張しなくなり、掲示板らしい雰囲気になります。個人的に黒でカバーするのがおすすめです。 スプレー塗装した面を壁面に 固定はマスキングテープ  PPシートはスプレーの塗料が乾くと色が剥がれやすく、塗装面に掲示物を貼り付けると、テープを剥がす際に色も剥げてしまいます。なので、 壁面に貼り付...

提出用作品ファイルにステンシルでデザインを施す

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 今回は美術の学習で制作した版画作品をまとめて提出するための作品ファイルにデザインを施すことで生まれる学びと経験の広がりについて考察します。  最近の私の美術の授業では、1つの単元の中で複数の作品に取り組めることを基本としており、提出する作品の規格も基本的には自由にしています。絵画であれば八つ切りサイズの画用紙を一律で用意したとしても、それをカットして複数の作品にしたり、画用紙や様々な材料を貼り付けて倍ぐらいのサイズになった作品やモリモリに盛り上がった絵画か彫刻家区別することも難しいような作品であったり、生徒が多種多様な作品に取り組めるようにしています。  複数の作品に取り組めると言っても、絵画作品や彫刻作品であればたくさん製作しても数点程度で収まるので、作品の管理はそれほど大変というわけではありません。しかし、これが版画作品となると話が違ってきます。 版画は1時間だけでも複数の作品ができてしまうため、単元が終わる頃には膨大な作品数になりかねません 。以前は年賀状をステンシル版画で作成する程度のものだったので、小さな袋さえ用意しておけば着彩できた年賀状の版画を管理することは容易でしたが、現在はステンシルで版画作品を作成すると言ってもサイズは様々、支持体も様々にしているため、完成作品をまとめて提出するためにある程度の大きさを持ったファイルが必要になりました。今回はそんな提出用ファイルにも美術的要素を反映させて、美意識を刺激する機会にすることができる方法を紹介します。 提出用ファイルも美しくアレンジ  作品をまとめて回収するだけであれば、クリアファイルに名前を記入させて提出させれば簡単かもしれませんが、 提出用ファイルにも創造力を発揮するチャンスがあると考えました 。A3サイズの紙を半分に折って、一辺を糊やマスキングテープなどでとめて紙製のファイルを作り、あとは好きにアレンジします。  ステンシル版画では日本の美をテーマとした伝統文様や和柄で平面構成を始めとして、例年通りの年賀状やテキスタイルデザイン、版画を活用した絵画などに取り組むことを通して日本の美の再発見をすることを目指した学習をするため、ファイルの装飾に活用できるアイテムは充実しています。 このファイルを美しくアレンジするだけでなく、制作の実験用として活用するのにも役立ちます 。  ファイル自体は提出作品として...

10分あれば楽しめるステンシル版画

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 今回は版画の授業実践について紹介します。しかも非常に短時間でできる版画で、発展性や応用性が高く、非常に楽しめる版画なので、授業だけでなく、普通に趣味としても楽しめるものだと思いますので、良かったらやってみてください。 版画と言えば?  版画と言えば木版画をイメージする人が多いかもしれません。実際に中学生に「版画といえば?」と聞くと、「木を彫る」「白黒」「(バレンで)擦る」という反応が多く、稀に「消しゴムはんこ」と言う生徒がいるぐらいで、小学校の頃に取り組んだ単色の木版画のイメージが非常に強いことが伺えます。  木版画と言っても本来は単色だけでなく、葛飾北斎や歌川広重などを代表とする多版多色木版画、いわゆる錦絵や浮世絵と呼ばれカラフルなものもあり、一版でも多色刷りはできるため、「版画=白黒」というイメージはあまりにも版画本来の可能性から考えると経験が不足していると言えます。そもそも版画は木版画だけでなく、紙版画やフロッタージュなども木版画と同じく凸版に分類されるものであり、これらは木版画と比べると圧倒的に手間がかからない割に普通に立派な表現もできます。なので、木版画と同じぐらいに印象に残っていても良いと思いますが、木版画の「彫る」経験と白黒の印象が強烈過ぎるのか、「版画=白黒の木版画」というイメージが強烈に刷り込まれている感じです。木版画のイメージが強いのはもしかすると岡山や倉敷の地域性なのでしょうか。私は京都府の出身で小学1・2年生の時に取り組んだ紙版画の記憶もしっかり残っており、当時大好きだった動物、特にアフリカゾウに自分がまたがっている紙版画を制作したことを今でも覚えています。版画と言えば彫ることよりも「写し取る」イメージの方が私としては強くありました。  そんな版画の授業を始める際、生徒に「今回からは版画に取り組みます!」と言ったら「版画・・・」という反応がほとんどです。粘土や絵画の時は「イエーイ!」となることが多いにも関わらず、版画はどうしたものか反応が薄いというのが率直な印象です。木版画のイメージが強いため、「あの過酷な彫る作業が始まるのか・・・」という心の声が聞こえてきそうになります。と言うよりも普通にそういう発言が口をついて出ています。木版画自体は面白いと生徒も認識していますが、とにかく大変で色もワンパターンというイメージが強いようです。  そんな生...

卒業シーズンに使えるステンシルのデザイン

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 卒業式の時期ですね。私が勤務する中学校でも来週卒業式を迎えます。卒業生には素晴らしい思い出と共に学校を後にしてほしいと皆思っていることだと思います。  今回は私が部活動の顧問として一貫して取り組んできた卒業記念品作成について紹介します。手軽にできる方法なので、手作りで送別の品を作成したいという方にとって参考になるものとなれば嬉しいです。 ステンシルで表紙にデザインを施す  私はソフトテニス部の顧問として、卒業式前日に3年生の部員にメッセージカードを渡してきました。メッセージカード(色画用紙でテニスラケットの形に切り抜いています)には在校生と顧問からのメッセージと卒業生の写真、引退試合で撮影した部員の集合写真を貼り付けて、ちょっとしたアルバムのような状態にしたものを作成します。少々手間はかかりますが、卒業生がもらって嬉しくなるものには仕上げるようにしています。  このメッセージカードは普通の画用紙を使っているため、内側は写真やメッセージで華やかになりますが、外側はデフォルトでは当然無地の状態なので何かデザインを施す必要があります。昔は名前を切り絵にして中のページが透けるものを作成したこともありますが、これは労力を半端なく使うため、卒業生が多い場合は大変な時間を要すことになってしまいサスティナブルとは言えません。部員が多い場合は1学年で20名近い場合もあるため、そういう場合でも時間をかけず、かつ質の高いものができる方法を考える必要がありました。  そのような中で生まれたのがステンシルを活用した表紙デザインです。多くの部活動でチームの合言葉や象徴となる言葉を持っており、それを部活動Tシャツのデザインに利用していると思いますが、それを ステンシルで1つ作成しておけば、それを利用していくらでも複製することができます 。  ステンシルの良いところは、スパッタリングで着彩すれば誰でも綺麗にデザインを施すことができるところにあります。スパッタリングであれば色が濁りにくいため、好きな色を選択してあとはブラシと網で色をスプレーのように飛ばすだけ。作業しているだけでも結構楽しめます。毎日やるとなるとストレスかもしれませんが、たまにするぐらいなら楽しく色遊びの感覚でできます。  手軽にできるステンシルによるデザインですが、見栄え的には十分です。私の場合は画用紙を利用していますが、一般的な...

表紙のデザインはステンシルで

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  卒業シーズンですね。私も今年は中学3年生の担任をしているので、この時期は忙しかったり寂しかったり、込み上げるものがあったりで情緒不安定です。この感じ、私は嫌いではありません(笑)  自分が3年生を担当している時に毎回自分の役割になるのが呼名名簿を貼り付ける台紙のデザインです。担任がこれを手に取り一人ひとりの名前を読み上げます。もしこの紙がペラペラのコピー用紙だったら品がないので、品のある紙を台紙にして卒業式の雰囲気に合ったものにします。 ステンシルなら簡単に短時間でデザインを施すことが可能  この台紙がたとえ無地であったとしても、遠くから見るとそれほど気になることはないでしょうが、担任にとっても卒業式は特別な機会なので、なるべく良いものを手に取って気持ちよく式に臨んでほしいものです。  だからと言って台紙を外注するほどのことかと言うとそうでもないような気がしますし、一々手作業で凝ったものを作るのも大変です。このような状況を解決してくれるのが以前にも度々紹介してきたステンシル版画です。 ステンシル版画であれば、簡単に短時間で素敵なデザインを施すことが可能です。  今回活用したステンシルは7年も前に作成したものですが、私が3年生を送り出すたびに活用して今回で3回目。唯一の変更点は学年目標のステンシルを新たに作成する程度です。着彩はブラシと網を活用したスパッタリングで色を分けたり重ねたりして版画を作成します。今回は7枚の台紙に着彩をしましたが、学年目標のステンシルを作成するのも含めて1時間程度で着彩が完了しました。 台紙を2枚重ねにすると更に上品に  色画用紙にデザインを施せばそれだけでも十分に良い状態になりますが、 薄い色画用紙を用いた場合、台紙自体がペラペラとして品が出ないので、これにケント紙などを重ねて糊付けするとシャキッとするだけでなく、2色構成になるため少しオシャレ感が増します 。欲を言うなら完全なツートンカラーにしてしまいたいところですが、同型色を構成するために画用紙を購入する手間とコストを考えると、セパレーションの効果が出る白でも良いと思います。トーンで考えるならグレーはどの色彩にも調和するので、グレーの色画用紙を用意するのも良いかもしれません。 手軽ながら感動を生むステンシルの優秀さ  私的には手軽に作成した台紙でしたが、学年主任の先生に歓声の...