冬の寒さを味方につける
いよいよ冬も本番になってきましたね。身に突き刺さるような冷気に耐えることが多くなり、朝起きるのが辛いという人も多いのではないでしょうか。
実は私は冬の寒さは嫌いではありません。なぜかと言うと、寒い中であれば運動をしても程よい汗で済みますし、運動で体がオーバーヒートしてもすぐに体を冷やしてくれるので疲労しにくく、ランニングやテニスを長時間ハードに取り組むことが可能です。夏場であればテニスでたった5分程度のラリーをしただけでも汗だくとな李、集中力が切れて、ただの苦行のような時間が過ぎてしまいますが、冬場は数十分間休まずにラリーをしても疲労が少なく済みます。ランニングも同様に夏場は全身が汗の塊と化し、激しく体力を削られますが、冬場はオーバーペースにさえならなければ、筋肉疲労を起こすまで気持ち良く走り続けることができるので、スポーツをする上で冬は非常に良いシーズンだと感じています。
冬の運動は心身を整える
冬の寒さに対抗するために運動することは健康の面で非常に有効であると言えます。私自身、冬の時期は積極的に動いて体を温め、それによって頭と体が活性化するため、仕事もとても快調にすることができていると実感しています。自ら動いて熱を作り出す「能動的な暖」によって冬の寒さを味方につけることが可能になります。サウナと冷水のセットで心身が整うということが注目を集めていますが、冷気と運動による発熱はこれと非常に似た効果が得られると考えて良いでしょう。
しかし、これとは逆に、寒さに対抗する手段が暖房や衣服を着込むといった「受動的な暖」のみである場合は、冬の活動量は極端に下がり、体と頭の活力は失われてしまいます。炬燵で暖を取るのはこの上なき幸福感に包まれますが、それをずっと続けていると体がだるくなり、ひたすら眠気に襲われる状態になることは周知の事実であり、これはまさに冬眠状態です。お正月休みに体がだるくなって仕事始めが憂鬱になるというのは珍しいことではありませんが、もしお正月に初日の出を見るために山に登ったり、初詣に神社まで歩いて行ったり、箱根駅伝でランナーと並走したりといったアクティブな活動をしていると仕事始めも軽快になります。
寒さに運動で対抗するというのはさまざまな部分で合理的と言えます。運動を始めたらすぐに体も温まるので、たくさんの服を着込む必要がありません。そもそも着込んでいると体を動かすこと自体が難しくなるので、「外に行く=運動」という前提があれば、体が動きにくくなるぐらいまで服を着る必要はないのかもしれませんね。ウォーキング程度でもしっかりやれば真冬に汗をかきます。移動と運動を常にセットで考えることが大切だと思います。
屋内の仕事でも足を使う
ただ、仕事などで屋内にいるとあまり体を動かすことができません。よくあるのがデスクワークで足が冷えるという問題です。当然冬場になると私が勤務する中学校
職員室や教室には暖房が入りますが、暖気は上に移動するので足元はどうしても比較的寒くなりやすいものです。しかし、足元の寒さも実は非常に簡単な方法で解決します。それは、「座りっぱなしで仕事をせず、なるべく立って仕事をする」ということです。これは美術教師とソフトテニス部の顧問という私自身の職業柄、1日の大半を歩き回りながら仕事をしていることから気がつけたことなのですが、立ち仕事で足を動かしているだけでも足が冷えることを防ぐことができます。寒ければ足や体を動かして血行を改善することで足の冷えを解決するだけでなく、血液を頭に送る(足は第二の心臓と呼ばれています)ことにもなるので仕事の生産性を上げることにもつながります。
職員室の寒さに耐えるためにたくさん着込んで長時間座って仕事をしていると、体への負担が大きくなり、姿勢も崩れやすいため、肩こりや腰痛を引き起こすことにもつながります。体がだるくなり精神的にも望ましい状態ではありませんが、そこに眠気も加わって仕事どころではなくなってしまうため、座りっぱなしで仕事をするというのは色んな部分で避けるべきことなのではないでしょうか。屋内
私が勤めている中学校の職員机は当然普通の座って作業をするタイプのものですが、この机をスタンディングデスクに変える有効な方法があります。それはパソコンスタンドを職員机の上に置くという方法です。私が使っているものはテーブルにもなるため、パソコンを使っていない時は普通の机として利用可能です。また、このパソコンデスクの下にはものを置けるため、作業スペースを広げることも可能です。
こんな職員机の上にパソコンスタンドを置き、立って体を動かしながら元気に仕事をしていると、当然のことながら周りからは少し変に思われます。しかし、合理性を追求していくと人とは違ったやり方になって当然のことです。私たちは昔から勉強や仕事は座ってするものという常識を植え付けられてきています。私も当然そういう常識に染まった人間でした。しかし、科学の進歩でさまざまな新常識が作られ、これまでの常識が塗り替えられているという事実と向き合うことが大切であることを考えるようになってから、より良い形にデザインする習慣が持てるようになりました。そもそも私は美術教師であり、常識を越えることの大切さを教えることが仕事であることを考えると、日々常識を更新していく姿勢が必要です。
スタンディングデスクというものがひと昔前と比べるとかなり浸透してきましたが、これも合理性を追求した結果、座ってやるよりも望ましい結果が得られる場合もあるということが分かったからこそ製品として支持されているわけなので、立って仕事をしているからといって変に見られること自体が本当は変な話なのかもしれませんね。
外の空気を取り入れることのメリット
寒い時期は窓を閉めて冷気が入ってこないようにするのがこれまでの常識でしたが、コロナ禍でエアコン使用時にも換気を積極的に行うことが一般的になりました。以前に比べて部屋の中が寒いと感じることが多くなっているのではないでしょうか。
しかし、ある程度寒い方が頭は働くことを考えると、ポカポカの眠気を誘う室内環境よりも実は望ましい状況なのかもしれません。そして、換気をすることのメリットとして感染症を防ぐことは言うまでもないことですが、空気中の二酸化炭素の濃度を正常な状態に保つというのが非常に大きいと言えます。
先日、教室に二酸化炭素濃度の測定器を置いて、空気の状態を調べる機会がありました。建築基準法では二酸化炭素濃度を1000ppm以下に抑えるように定められているとのことでしたが、測定器を置いた途端に基準値を超えました。基準を超えるとピーピー音がなる測定器で、ひたすらピーピーなり続けていたので、開いている窓の所に移動させて静めました。しかし、本来は窓をさらに開けて空気を入れ替えなければいけない状況だったと言えます。
教室の窓は少し開けていたので常に換気をしている状態ではあったのですが、やはり教室は狭い空間に30人を詰め込んでいるため二酸化炭素濃度が高くなりやすく、部屋の中にある程度の人数がいるだけで呼吸によって二酸化炭素濃度は基準を超えてしまうということが分かりました。
二酸化炭素濃度が高いと、酸素が十分に体内に取り込めなくなり、頭がスッキリしない状態になってしまいます。そんな環境で勉強や仕事をしていると考えると、実は普段からかなりパウォーマンスを削った状態になっていることが想像できます。冬場は窓を大きく開けて換気をする際に勇気さえ少々必要と感じてしまいますが、換気をすることのメリットを考えると不可欠ですし、寒さへの根本的な抵抗力をつけておくことが大切であると言えますね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は「冬の寒さを味方につける」をテーマに私自身が実践していることや、最近気がつくことができたことを元にお話しさせていただきました。今回の内容が少しでも読まれた方にとって何か参考になるものがあれば嬉しいです。
今年もいよいよ残り10日程度。終了に向けてカウントダウンですね。次回の記事が今年最後になる予定なので、今年の振り返りと学んだことをまとめてみようと思います。もしかしたらかなりの容量になるかもしれませんが、頑張って書いて今年を締めくくろうと思います。
それではまた!
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