Google Jamboardを用いた鑑賞の可能性
今回は以前の記事でも紹介したGoogel Jamboardによるアクティブラーニング「 https://art-educator-tatsuwaki-serendipities.blogspot.com/2021/05/google-jamboard.html 」に関連して、「トリックアート」の鑑賞で見えてきたJambordの更なる魅力について紹介させていただきます。 Jamboardの魅力はホワイトボードのように文字を書いたり、入力したりすることができるだけでなく、写真の貼り付けや付箋ツールによる 意見の共有が複数人で同時に行えるというところです 。これまで授業中に発言する生徒というのは一部の生徒に限られ、そういった生徒と教師とのキャッチボールで授業が展開し、その他の多数は傍観者状態というのが少なからずあったと思いますが、Jamboardを用いると、 全員が気楽に意見を出すことができるので、多様な視点をもった意見が爆発的に集められるようになりました 。Jamboardの編集は匿名性が強いため、ヤフコメのように気軽に考えを発信することができます。中には授業に関係のない悪ふざけをする生徒もいるかもしれませんが、ある程度そういう行動を教師側でコントロールしたり、生徒も慣れてくると、誰が悪さをしているのかサーチする力もついたりしてくるので、授業中に秩序が崩壊することは稀になります。twitterなどにもみられる傾向ですが、「刺さる」発言を自然と考え始めます。 三人寄れば文殊の知恵、三十人寄れば… 「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がありますが、クラスには30人以上いるので、文殊菩薩が10人ぐらい教室にいる状態ですね。これまでただの傍観者で受動的に授業に参加していた生徒も、自分の意見に教師や他者が反応を示し、考えが広がっていく状況なので、能動的に参加しやすくなったと思います。実際にこれまで意見が言いたくても恥ずかしくて言えなかった生徒の参加によって、短時間で考えが劇的に集まるようになりました。 これを言うと教師の自己満足なのかもしれませんが、これまで少しずつ意見が深まっていって、最終的に凄い意見が出るというのが授業をしている側としては面白かったのですが、あまりに簡単に深まるので、授業の雰囲気と成果に乖離を感じ、ある種の寂しさを感じるぐらいです。しかし、生徒が活躍する