投稿

1月, 2025の投稿を表示しています

授業資料とChatGPTでGoogleフォームの練習問題を短時間で作成

イメージ
 今回はGoogleフォームの練習問題をChatGPTと授業資料で瞬時に作成する方法を紹介します。私は普段美術教育に勤しむ身ではありますが、勤務校のICT担当として業務改善の推進に努めています。美術科でのICT活用に関しては、GIGAスクール構想が始まって以来約4年の間にたくさんの実践を紹介してきました。  今回紹介する内容は、誰でも簡単にGoogleフォームの練習問題を短時間で作成できる方法です。Googleフォームの練習問題は自動採点と手軽に反復学習ができることから、私が担当する美術科のテスト対策問題ではこれまで大きな成果を得てきたと感じています。生徒たちが問題をゲームのような感覚で取り組み、満点が取れるまで何度もトライする状況を見てきました。ただ、練習問題作成にはかなりの時間と労力が必要であり、Googleフォームで練習問題を作成するメリットは他の先生たちに理解してもらえても、作成の手間が障害となって、ほとんど広まることはありませんでした。  しかし、今回紹介する方法はあまりにも簡単にできてしまう問題作成方法で手間がほとんどありません。事前に準備するのは授業資料のみです。普段から授業資料を作成したり、パワーポイントやGoogleスライドで説明している先生であれば準備はすでにできている状態と言っても過言ではありません。今回の内容が参考になって業務改善、そして生徒の学習成果や学習意欲向上につながれば嬉しいです。 ChatGPTに授業資料を添付しGoogleフォーム用の文章を生成  ChatGPT-4oはGoogleドライブやパソコンから資料を添付することができ、GoogleスライドやPDFの資料を読み込ませて、その内容を基にプロンプトに答えてくれます。プロンプトでは「この資料を基にして中学2年生の社会のテスト問題を作成してください。Googleフォームに問題をコピー&ペーストで貼り付けられるよう、選択問題の枠設定をお願いします。問題数は20問で解答解説も作成してください。選択問題の場合は4択でお願いします。」といった感じで指示を出すとGoogleフォームにそのまま貼り付けられる形式で問題文を生成してくれます。範囲を指定してコピーし、Googleフォームで貼り付けすれば、自動で問題の選択肢を4つ作成してくれます。  生成AIを活用する際には、間違った内容を生成してし...

伝統文様ステンシルでデザイン紙ファイル

イメージ
  今回は和柄のステンシルを生かしたちょっとした工夫について紹介します。これまでしばしばステンシルや伝統文様に関する紹介をしてきました。ステンシルは手軽に色んなものに印刷できる使い勝手の良い版画ですし、伝統文様は言わずと知れた日本の洗練された構成美です。これらを生かせば簡単に普段使っているものにデザインを施すことができますし、DIYを充実させることにも繋げられます。簡単にできるので、良かったら是非トライしてみてください。 ファイルが華やかに  今回は紙製のファイルに伝統文様のステンシルを施したものを紹介します。これはA3のコピー用紙をファイルにしたもので、その表紙にステンシルで着彩しています。紙は画用紙やケント紙でも良いと思います。和紙を使うと高級感が出て一層上等な品になります。和紙は版画用のものであれば四つ切りサイズで1枚10円程度からでもありますが、上等なものであれば100円ぐらいのものもあります。  写真のものは普通のコピー用紙なので、1枚1円程度の超安物ですが、伝統文様と色の力で十分に美しいファイルができました。着彩にはスプレーを利用しましたが、スパッタリングという網とブラシで絵具を霧状に飛ばす技法も有効です。スプレー以上に版の型に沿った綺麗な形で着彩できますし、グラデーションも綺麗にできます。スポンジで絵具をファンデーションのようにポンポンと押し込むのも良いでしょう。   DIYで作成したファイルでも、自分で工夫して作成したものは特別な品になります。しかも、とても美しく仕上がって日常的に使えるものであれば、日々の生活の満足度や幸福度も上がります 。 このファイルは長期欠席の生徒用に利用  実はこのようなファイルを作成しようと考えたのは、私のクラスに長期欠席の生徒が数名いて、配布物をまとめるのに一苦労していたことが背景にありました。欠席者の机上にはA4サイズのトレーを置いておき、そこに配布物を保管するようにしていますが、長期欠席者となると、配布物が溜まり続けます。もちろん定期的に家庭に渡るようにしているので、トレーがパンパンになることはありませんが、数日のうちにトレーにプリントがたくさん溜まります。そして、家庭用の配布物と教科のプリントがごちゃごちゃになって、プリントの内容を確認する上で非常に煩雑な状態になります。  プリントの順番がごちゃごちゃした状態で渡...

ちょっとした移動にはランニングで 〜最上稲荷にランニングで参詣〜

イメージ
 元旦は吉備津神社へお参りしましたが、今回は最上稲荷へ。日本三大稲荷の一つの最上稲荷は正式名を最上稲荷山妙教寺といって、神仏習合の形をとっているので、お寺ですが鳥居もありますし、社殿もあります。岡山で最も人気のある初詣スポットと言える場所で、1月から2月の節分までは出店もたくさんあるため大変混雑します。もちろんここにつながる道路は大渋滞で元旦は渋滞から抜け出すまで2時間以上かかることも。  今回はそんな最上稲荷までランニングで行き、帰りはランニングとウォーキングしました。往復約20キロなので、ランニングするには丁度良い距離です。今年はそうじゃ吉備路マラソンのハーフマラソンに出場する予定なので、丁度良いトレーニングにもなりました。  私は普段から移動でランニングやウォーキングすることが多いのですが、特に渋滞が発生したり駐車料金が高かったりする場所へ行く場合は可能な限り自分の足で移動するようにしています。今回はそんなランニングやウォーキングで移動することの魅力について私の個人的な価値観でお話ししますが、何か参考になる部分があってランニングやウォーキングで移動してみようと思う人がいれば嬉しいです。 時間当たりの活動量と充実度が多大  自動車は便利です。ただ、自動車に長時間乗るのは体にとって良くありませんし、渋滞に巻き込まれた時にトイレに行きたくなったら地獄です。しかし、ランニングであればそんな渋滞に巻き込まれることなく行くことができます。私が行った1月11日であれば最上稲荷に向かう道は流れていましたが、参詣を終わって帰る車が国道180号線に出るところで大渋滞になっていました。元旦であれば行きも大渋滞して国道も車でいっぱいになるのが最上稲荷の新年名物(?)となっています。担任をしている生徒の情報によると、今年の元旦に行った際には行きで2時間、帰りで3時間かかったそうです。体はバキバキになったそうです。この車移動は幸福度という観点からするとどうなのでしょうか?   ランニングであれば、当然ずっと体を動かしていますし、細かい道を探検するような感覚で移動できる(たまに迷走しますが…)ので移動そのものを楽しむことができます 。今回私は片道1時間少々かかりましたが、その時間はとても充実したものでした。  ただ、難点が一つ。それはランニングで大量に汗をかき、目的地についてから急激に体が...

明けましておめでとうございます! 〜2025年の抱負と目標〜

イメージ
   明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。  元旦は早速朝から総社市と倉敷市の市境にある福山に登って初日の出を拝んできました。元旦ランニングも兼ねて家から約9キロ走って登山、帰りはウォーキングとランニング、家に帰ってからは神社詣で2025年初日から3万歩以上動いてアクティブな新年を迎えることができました。今年も元気に1年過ごしていきたいと思います!  今回は新年1発目ということで、毎年恒例の新年の抱負と達成したい目標をまとめました。おそらく多くの人が新年の抱負や目標については考えていると思いますが、これらを達成するためには具体的な行動目標も考えて、それを日々実行していくことが大切になります。今回の内容では、抱負と達成したい目標(結果目標)に合わせて行動目標も考えていますので、何か参考になればと思います。 新年の抱負「夢中創出」  昨年は「原点回帰」を抱負に1年間、無駄ではない「無駄」を楽しんだり、身の回りのことに好奇心を働かせたりして、子ども心を取り戻すことを大切しました。その中で、改めて思ったことが、夢中になって取り組む時間を増やすことが、結果的に良い学びや、ウェルビーイングの向上につながるということを再確認することができました。なので、 今年は夢中を自分で創り出して、充実した1年にしたいと考え「夢中創出」という造語にしました 。  この抱負は教育者としての自分にとっても、日々の生活を充実させる上でも大切な意味を持っていると考えています。成長や幸福を考える上で、主体的に何かに取り組み、双方向のやり取りの中で充実した時間を送ることができる関係性が大切であり、このような関係性をエンゲージメント(深いつながりをもった関係性、約束、誓約などの意味)と言います。近年、エンゲージメントの概念が教育の場で注目を集めるようになってきており、新学習指導要領が重視する主体的に学習に取り組む態度や、深い学びを実現するためのメタ認知の充実する学習方法との関連性から、エンゲージメントを高める指導が重要であると考えられるようになってきました。  エンゲージメントと言うと難しく感じますが、この関係性が充実した状態というのはいわゆる「夢中」の状態であり、自分と他者(人・モノ・コト)が溶け合って創造的な関係を発展させていく状態と捉えることもできます。  私自身、教...