Canvaのクラス招待をGoogleクラスルームでスムーズに 〜みんなが使いやすいCanvaの導入〜
私が勤務する倉敷市の小中学校では昨年度からCanvaが導入され、私の勤務校でもデザイン性に優れた機能や生成AIの機能を活用した作業や協働学習に利用する先生と生徒が少しずつ増えてきました。ただ、ICTに苦手意識の強い先生は少なくなく、個人的にCanvaを使うことならなんとかできても、クラスを作成してフォルダを生徒と共有するといった、授業や生徒会の委員会などで活用するレベルのことはほとんどの先生が困難というのが、私の勤務する中学校の現状です。このような現状なので、学校のICT担当として(今年でGIGAスクール推進リーダーも5年目)皆にCanvaを使いやすい環境を提供することが大切な役割であり、今回はそんな役割の中で考えた方法になります。
Canva自体は教師も生徒も使っていても、体系的ににCanvaを学校全体で管理できているケースは(特に中学校では)多くはないと思います。実際に4月になって新しく来られた先生方にCanvaについて話を聞くと、個人的には使っていても授業で使うことはほとんどなかった(クラスの使い方が分からない)という先生が多いですし、そもそも周りで誰も使っていなかったと言う先生もいます。しかし、授業でCanvaを使うのであれば、クラスを活用するのが便利です。これによって授業だけでなく、様々な学校の活動で利用しやすくなります。
今回はGoogleクラスルームを活用して生徒がスムーズにCanvaのクラスを登録する方法を紹介します。それほど難しいことではないので、是非、学年全体や学校全体で生徒がクラスに登録する際の参考にしてもらえたらと思います。
1.ポスターツールを活用して共有リンクを埋め込む
Googleのスライドやドキュメントなどと同様に、Canvaもリンクをテキストに埋め込むことが
Canvaでクラスを作成するには画面右上のアカウントのアイコンをクリックして設定からクラスを選択し、「クラスを作成」をクリックします。クラスを作成すれば、共有リンクでメンバーを招待することができるので、このURLをコピーして、Canvaポスターで用意しているクラスのテキストにリンクを埋め込みます(Control + K)。
Canvaポスターは共有のところからダウンロードを選択すると、JPEGやPDFなどファイル形式を選択してダウンロード可能です。ここではリンクの機能がそのまま使えるPDFでダウンロードします。
2.Googleクラスルームにアップ
ダウンロードしたPDFファイルをGoogleクラスルームにアップすれば生徒は自分のクラスのテキストを選択するだけでクラスへの招待が完了します。私の勤務校では朝学習でタブレットを使ったり、学校評価アンケートもGoogleフォームで行うので、学年で統一して使えるクラスルーム(◯年生朝学等というクラス名にしています)を作成しています。このクラスルームに共有リンクを埋め込んだポスターのPDFをアップすれば、生徒のクラス登録や年次更新が非常に楽に行えます。
3.クラス分のフォルダを用意しておく
クラスに招待しただけでは何も授業で使えません。大事なのはクラスで活用するフォルダの管理です。これに関してはGoogleクラスルームのようにクラスを作成すると同時にフォルダもクラスのメンバーに紐づけられた状態で作成されると良いのですが、Canvaにはその機能がないため、自分でクラスのフォルダを作成する必要があります。
少々手間ではありますが、全クラスのフォルダを作成し、共有でクラスを招待すれば、そのフォルダを教師と生徒が共有することが可能になります。
クラスを作成しておくメリットはまさにこの部分にあって、フォルダやファイルの共有が簡単にできるようになることにあります。クラス用のフォルダができれば、そのフォルダの中に各教科の授業用のフォルダを作成することもできるので、体系的なフォルダ管理が可能になります。
学年全体や全校で体系的にCanvaを使うためには、このようにクラスを作成し、フォルダを共有することが有効です。新年度の早い段階でCanvaを導入される際の参考にしてもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回はCanvaのクラス招待をスムーズに行う方法について紹介しました。私自身、それほどCanvaを授業で使い倒している訳ではなく、道徳や美術のグラフィックデザインで使うのがメインで、ICT関係のほとんどはGoogleを活用しています。ただ、学校のICT担当として皆が使いやすい環境を整備することは大切なので、このような学校全体で体系的にCanvaを利用する方法を考えました。
Canvaを使い始めたら、色々と便利に使えることが分かると思うので、活用が浸透するのは早いと思います。Canvaを使うことが目的化するような授業では本末転倒ですが、必要な時にCanvaを有効活用して、生徒の主体性を尊重できるような活動が増えると嬉しいです。
私自身もCanvaでできることをこれからも探っていこうと思います。
それではまた!
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