第1回 倉北アート&クラフトプロジェクト ワークショップ

今回は、先日開催した倉北アート&クラフトプロジェクトの第1回ワークショップについて記事をまとめました。初の取り組みということで試行段階ではありますが、参加者の様子や頂いた言葉などから、今後改善していく上での構想を考える良い機会になりました。 本記事では、ワークショップの様子について少しでも伝わるように詳しく説明します。今後、何度もワークショップを開催していきたいと考えていますので、この活動にご興味がありましたら見ていただけると嬉しいです。 福武教育文化振興財団の助成で材料が充実 倉北アート&クラフトプロジェクトは福武教育文化振興財団からの助成を受けており、第1回のワークショップに向けて、造形を楽しめる様々な材料を用意してきました。 アート&クラフトを楽しめる場ということで、絵画、粘土、レジンや木材、ワイヤーなどの工芸、パソコンとプリンターも用意していたのでグラフィックデザインなどもできるように準備し、手軽に様々な造形に取り組めるようにしました。材料費は総額約6万円分。これだけあればかなり充実した環境を用意できますね。 普段なかなか目にすることのない画材やクラフト材料が机いっぱいに広がる様子は、眺めるだけでも楽しいと、参加者の方からもご好評をいただきました。文房具店や画材屋で商品を眺めるのが好きという人もいると思いますが、このワークショップでは気になったものをすぐに試すことができるので、ワクワク感をさらに刺激するものにできたのではないかと考えています。 創造への扉を開く「先入観を排除するエクササイズ」 プロジェクトの主な目的はアート&クラフトを美術室で自由に楽しんでいただくことにありますが、参加者の中には美術や絵画が得意ではない人もいることが考えられるため、最初にこういう方々向けに、先入観を排除するエクササイズを用意しました。 このエクササイズは中学1年生の一番最初の授業でも行っている「逆さグリッドデッサン」というものです。モチーフを逆さにしてグリッド線を意識して描けば、先入観に縛られずに、グリッドによって客観的に位置関係を掴みながら描くことができるため、雑に5分程度で描いてもかなり忠実に再現できることを実感してもらいます。このエクササイズを通して、「自分には絵心がない」という思い込みが実は大きな勘違いであり、少し考え方を変えるだけで写実的に描け...