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6月, 2025の投稿を表示しています

第1回 倉北アート&クラフトプロジェクト ワークショップ

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 今回は、先日開催した倉北アート&クラフトプロジェクトの第1回ワークショップについて記事をまとめました。初の取り組みということで試行段階ではありますが、参加者の様子や頂いた言葉などから、今後改善していく上での構想を考える良い機会になりました。  本記事では、ワークショップの様子について少しでも伝わるように詳しく説明します。今後、何度もワークショップを開催していきたいと考えていますので、この活動にご興味がありましたら見ていただけると嬉しいです。 福武教育文化振興財団の助成で材料が充実  倉北アート&クラフトプロジェクトは福武教育文化振興財団からの助成を受けており、第1回のワークショップに向けて、造形を楽しめる様々な材料を用意してきました。  アート&クラフトを楽しめる場ということで、絵画、粘土、レジンや木材、ワイヤーなどの工芸、パソコンとプリンターも用意していたのでグラフィックデザインなどもできるように準備し、手軽に様々な造形に取り組めるようにしました。材料費は総額約6万円分。これだけあればかなり充実した環境を用意できますね。  普段なかなか目にすることのない画材やクラフト材料が机いっぱいに広がる様子は、眺めるだけでも楽しいと、参加者の方からもご好評をいただきました。文房具店や画材屋で商品を眺めるのが好きという人もいると思いますが、このワークショップでは気になったものをすぐに試すことができるので、ワクワク感をさらに刺激するものにできたのではないかと考えています。 創造への扉を開く「先入観を排除するエクササイズ」  プロジェクトの主な目的はアート&クラフトを美術室で自由に楽しんでいただくことにありますが、参加者の中には美術や絵画が得意ではない人もいることが考えられるため、最初にこういう方々向けに、先入観を排除するエクササイズを用意しました。  このエクササイズは中学1年生の一番最初の授業でも行っている「逆さグリッドデッサン」というものです。モチーフを逆さにしてグリッド線を意識して描けば、先入観に縛られずに、グリッドによって客観的に位置関係を掴みながら描くことができるため、雑に5分程度で描いてもかなり忠実に再現できることを実感してもらいます。このエクササイズを通して、「自分には絵心がない」という思い込みが実は大きな勘違いであり、少し考え方を変えるだけで写実的に描け...

三原色水彩画で色彩について学ぶ

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   今回は色彩の学習教材を紹介します。以前にもパレット絵画や三原色で肌の色を表現するお話をしましたが、今回の内容は三原色(赤(マゼンタ)・黄・青(シアン))を使って色彩理論や混色、重色について実践を通して自然と身につけられる教材にしています。 教材動画はこちら: 三原色で色彩表現  元々美術が専門ではなかった私なので、中学生の時は多少の混色は作って着彩していたものの、色を自在にコントロールできていませんでしたが、大学時代に水彩画や印象派の色彩理論について学んだことで色彩に対してそれまでとは全く違った視点で考えることができるようになりました。そして、このことが色彩表現を美術で指導する上での課題意識につながりました。  色彩についての学習は美術教育において非常に重要な部分ではありますが、(中学時代の私も含め)意外と基本的なことを知らない大人が多く、混色や重色を生かした表現の魅力、そして手軽にできるということも認知されていないと感じています。  今回の内容が中学校や高校の美術だけでなく、大人や小学生以下の子どもにとっても色彩表現の奥深さと面白さについて考えるきっかけになれば嬉しいです。着彩が苦手という人は是非試しにやってみてください。 画用紙やスケッチブック上に三原色をセット  一般的にはパレットに絵具をセットして、混色を作ったり、水を調整したりするものですが、以前に紹介したパレット絵画のように、画用紙上に絵具をセットして、絵を描くというのが、今回紹介する教材の特徴です。  絵具をセットする場所は画面のどこに三原色(+白)を置いても良いでしょう。水彩画なので、それほどたくさん絵具を出さなくても水で薄めれば少量の絵具でも十分です。空いているスペースに絵を描いていきます。  この絵は最初に鉛筆で簡単に下描きをしていますが、色彩の学習が目的なので、下描き抜きでいきなり色で絵を描いていくのも良いと思います。水墨画もそうですが、下描きを入れないからこそ自由な筆遣いや、濃淡を生かした立体感や奥行き感を出しやすくなるという側面もあります。 混色と重色を瞬発的に生かせる方法  パレットではなく、画用紙上に三原色をセットする狙いは、セットした絵具のすぐ側で絵を描けるゆえに、瞬発的に混色と重色を生かすことを容易にすることにあります。1枚の完成度の高い作品を制作すると考えると絵具が画...

中学生の総合体育大会と部活動について思うこと

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 今の時期は全国各地で中学校の総合体育大会が行われていると思います。私の勤務する倉敷市でも、今週末から備南東地区の大会が開催され、3年生は最後の総合体育大会に出場して熱い試合を繰り広げていることと思います。  私が担当するソフトテニス部も団体・個人共に出場し、今日ブログを書いている時点で団体戦が終わり、個人戦1日目(ベスト32が決定)が終了しています。もう1日大会は残っていますが、今年の総体の振り返りと、この大会の意義と部活動に意義について考えたことをまとめておきたいと思います。 2年連続で団体の県大会出場を逃す  昨年、力のあるチーム(シード校)でありながら団体戦で1回戦負けした悪夢が、今年も再び起きてしまいました。今年は新人戦で3位に入り、第3シードで総体を迎えたのですが、今年度から参戦したクラブチーム(実力はあるも、ポイントを持っていないためノーシード)に2回戦で当たり、激戦の末1−2(団体は7ゲームの3対戦)で敗れました。1勝1敗で迎えた3対戦目、一時マッチポイントを握りながらも、勝ちきれず、ゲームポイントで追いつかれ、ファイナルゲームで負けました。昨年も似たような形で負けたので、とても悔しい思いをすることになりました。  私たちのチームに勝利した相手チームは、結局その後第2シードの学校も破り、決勝進出。最終的に2位だったことを考えると、勝てなかったこと自体は非常に残念でしたが、チームとしては決して悪い状態ではなかったと言えます。それゆえに、県大会に出場できずに団体としての戦いが終了してしまったことに勿体なさを感じます。しかし、勝負の世界ではこういうことはよくあることで、これが悔しさのバネとなって今後の生活にプラスになってくれることを願っています。 敗れはしたものの良いチームになれたこと  敗退したことは本当に悔しいことでしたが、相手も実力があり、激闘の末に負けたわけなので、試合後は敗戦のショックはありつつも、清々しさもあり、それほどチームの雰囲気はネガティブなものではなかったのが救いでした。選手も応援も死力を尽くし、100%以上の力を振り絞っていましたし、相手も負けじとプレーしていたので、応援と感動が混ざり合った言葉に表せないような試合状況となりました。本当に勝ちたい気持ちがぶつかり合い、とてつもない熱気がコートを包んでいる状態でした。そして、試合後はお互...

ダンボールで幼児用机 〜手軽にできてアレンジ自由〜

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 最近、長女(2歳9ヶ月)が脱衣所に置いてあるバスケットを裏返しにして、それを机に見立てて「勉強する」と言って図鑑を開くようになりました。非常に勉強熱心で喜ばしいことですが、勉強の度にバスケットが脱衣所から移動、元に戻そうとすると長女怒るの繰り返しなので、少々困っていました。  このような状況から、それなら勉強机を用意すれば問題解決するのではないかと考え、ダンボールとロール紙の芯を使って机を作成しました。長女はこれを現在愛用してくれています。  ダンボール机の作成はとても簡単で、しかも使っているうちにアレンジが加わってより良いものになっていきます。そして何より安い、と言うかあるものを活用してごく僅かな材料費(接着剤)でできます。とてもおすすめなので、良かったら今回の内容を参考にしてみてください。 ダンボールの内部にロール紙の芯や発泡スチロールなどで補強  ダンボール机の構造は至ってシンプル。ある程度の大きさのダンボールと、内部からダンボール机の上部を支えるロール紙の芯(ダンボールを丸めたものでも可)や発泡スチロールなどを4箇所程度設けておけば、ダンボール机の上に幼児が乗っかっても大丈夫なくらい頑丈になります。  支えの接着には木工用ボンドで十分ですが、発泡スチロールの場合は普通の木工用ボンドでは剥がれる可能性があるので、発泡スチロールの接着が可能なものを用意する必要があります。支柱はダンボールに押し込めば入るぐらいの長さ(ジャストよりやや長めくらい)にすればしっかり接着できます。押し込む際に接着剤がダンボールにつきますが、乾燥後は透明になるので目立ちませんし、すぐに拭き取れば接着剤硬貨による凸凹も出ません。  ダンボール机には図鑑や描画材なども収納できて、とても便利に利用することもできます。幼児がいると家の中がめちゃくちゃに散らかりやすいものですが、多少なりともこのダンボール机が整理に役立ってくれます。 ダンボール製ゆえに幼児が何をしても大丈夫  幼児用机と言っても商品として売られているものを買えば1万円から数万円するので、なかなかの出費になります。しかも、そういう高価なものになると綺麗に扱って欲しくなります。  しかし、幼児に綺麗に使ってもらうということのは困難なこと。であれば、 最初から汚れることを前提にした、むしろ汚れによって進化するような作りにすることが大切...