軽快な仕事始めは運動から 〜創造性のスイッチを入れる〜

  私の勤務する中学校は1月7日から3学期が始まります。仕事始め自体は1月4日だったので、今回の記事は少しタイミングが遅いと思われるかもしれませんね。しかし、実際に周りを見ると、冬休みが終わることに関して非常にブルーになっている人は少なくありませんし、この記事を読んでいる人の中にも仕事始めからいまいちモチベーションが上がっていない、体が重いという人もいるかもしれません。今回の内容は休み明けの仕事に辛さを感じる人に是非読んでもらい、たとえ休み明けでも軽快な気持ちでクリエイティブに仕事をし、充実感のある生活をするためのきっかけになればと思って書かせていただきました。

 しかし、「てか、そもそも休み明けにやる気なんか出るわけねぇだろ!」と思われている人もいることでしょう。私も昔はそうだったのでよく分かります(苦笑)。私が学生だった頃は始業式の日ほど嫌なものはありませんでした。宿題も完了していなかったというのもその原因の一つだったかもしれません…。

 しかし、世の中の常識を疑うようになり、自分の中に軸ができてからは、それに合わせて生きるだけなので、結果的に長期休暇明けや年末年始の休み明けでも快調にスタートを切ることができるようになりました。そしてその中で何が効果的で、逆に何がまずかったのかも様々な研究結果と照らし合わせて分かってきたので、今回記事にしました。仕事始めがいまいち快調でなかったという人には特に読んで欲しいですし、幸いにも今週末は3連休なので、来週を仕事始めと考えて軽快に働き、2021年を素敵な1年にして欲しいと思います。


軽快さのポイントは「動くための環境づくり」

 とてもシンプルですが、これに尽きます。動いてしまえば意外と楽であると気がつけたことがたくさんあるのではないでしょうか。最初のポイントは「動きやすい環境にする」ということです。

 新年の仕事始めが特に辛くなる原因に年末年始のだらだら生活があります。炬燵なんていうものは私たちの活力を奪う罠でしかありません(笑)。これを使うと、自分たちが人類であることを忘れて猫の一種であるかのように振る舞ってしまいます。炬燵で寝て、起きたらご飯を食べて、炬燵に入ってテレビやゲームに興じて、寝る。何ともリラックスに溢れた数日間を送ることになりますよね。たとえ炬燵でなくとも、暖房の効いた部屋で一日ゴロゴロするのも同様です。たくさん寝ているにもかかわらず、すぐに眠たくなる。気がついたときには1日に10時間以上寝ているなんていうこともあるでしょう。そんなこと言う私も昔、年末年始に実家で自分が丸ごと猫になり、実家の猫と炬燵のポジション争いをしていました。

 このような乱れた生活をしていると、当然心身に悪い影響が出ます。体が重たく、何もする気になれない。そんなやる気なしの状態に多くの人がなっているのが現代社会であり、悪しき慣習です。これが幸せでやめたくないというのであれば、それはそれでも良いですが、決して仕事始めで他の人を巻き込んで「仕事やる気になれんなぁ」という類の言葉を発してほしくないと思います。どうせなら仕事始めから快調で、職場に良い雰囲気をもたらすことができる人になりたいものです

 できれば、正月から山に登って初日の出を拝み、散歩も毎日したいところです。こうすることで自律神経が整います。自律神経という言葉をよく聞くと思いますが、これは交感神経と副交感神経によって成り立つもので、両者のバランスが良いと自律神経も整い、メンタルを良い状態に保つことができるようになります。メンタルが良い状態だと、疲れにくく、色々なことに前向きに取り組み、挑戦的なことや好奇心をくすぐられることに敏感に反応して行動することができるようになります。年末年始に家でリラックスしていると副交感神経が優位になりすぎて行動力を失います。逆にゲームばかりだと交感神経優位でリラックスできず、焦りや不安を強めます。体は疲れていないため眠りが浅くなり自律神経が疲弊した状態になってしまうのが年末年始の落とし穴です。本当はリフレッシュできるはずなのに、むしろ心身が悪い状態になって仕事始めに向かうことになるのです。そしてこれが常識的な年末年始の過ごし方として定着しているように思われます。そのような状態では仕事始めの際に気持ちが重く、自分から仕事を生み出す創造活動は難しいため、非常に受動的な「労働」中心の働き方になってしまいます。

 このような状態にならないようにするのが運動です。運動していると、交感神経が刺激されますが、身体疲労から必ず夜に眠気に襲われ、自然とリラックスモードに入れます。新年から初日の出を拝むために山登りするのは実はとても良い文化だったのです。他にも散歩、スポーツなど、家族で楽しめるものはたくさんあるので、アクティブで快活な年末年始というのが世の中に定着して欲しいと思う今日この頃です。



 このように運動が身近な状態にするためには環境づくりが非常に大切です。というわけで、今年私が実践して効果的だった環境づくりを紹介します。

1.炬燵を置かない入らない

2.暖房を極力つけない。付けたとしても低めの設定。

3.外の光を浴びる(窓辺やベランダ、公園へ行く、散歩、スポーツなど)

これらを実践するだけで、正月明けを絶好調の状態で動くことができるようになりました。炬燵に関しては先に述べた通りです。暖房を極力付けないことによって、動かざるを得ない状態になり、家の中でも自然とフットワークが軽くなったり、筋トレをしたくなったり、さらには日当たりの良い場所へ行こうとします。この外の光を浴びることもとても大切で、これによってセロトニンが分泌されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれるもので、これによって気持ちがすごく前向きになり、やる気につながります。実は外で遊んだり、スポーツをしたり、散歩をするだけで、1から3までの全ての条件をクリアできるので、1日に30分ぐらいは休みの日でも外に行って体を動かすことが大切です。炬燵もなく、暖房もつけていない環境なら自然と外に積極的に出かけることになりますよね。冬でも着込みさえすれば、過酷ではないので、これから冬はますます本番を迎えますが、是非外に積極的に出てみて欲しいと思います。



少し仕事に向けたアクションをしてみる

 休みの日は一切仕事については考えたくないと言う人も多いでしょうが、これからの時代、そもそも仕事と遊び、労働と余暇の区別がなくなってくると言われていますし、私自身、教員として働いていますが、毎日遊びのような感覚で活動しています(もちろん責任感はもって教育活動しています)。そのように考えると、休みの日に気分転換に仕事について少しアクションしてみるのも決して心地悪いものではないと思います。

 例えば、仕事でやりたいことリストを作ったり、それに関するマインドマップを書いたりすると、計画が具体的にイメージできるようになります。具体的になると、そこから少しアクションを起こしやすくなり、形が生まれます。ほんの少しでも形になったり、見通しが立つなど、結果が生まれると、手応えを得られるのでモチベーションが高まります

 モチベーション、やる気といったものは何もしていない状態ではなかなかスイッチが入るものではありません。しかし、少しでも手応えが得られると、やめられなくなるほど行動を起こしてしまうことも少なくないと思います。そんなスイッチを入れる方程式があります。それは、運動後に行う創造メモです。箇条書きでもマインドマップなど、どんな形でも良いので「やりたいこと」「つくりたいこと」を書き出してみましょう。散歩やジョギングであれば思考する余裕があるため、運動中からメモに関するイメージが可能ですね。こうすると、運動後の良いメンタルを生かして仕事にスイッチを入れることができます。しかも、このメモは創造性に関するものなのでとても楽しい気持ちになれます。モチベーションのスイッチを入れるには超手頃なので、是非おすすめしたいです。


仕事始めの成果

 私の仕事始めは大変創造的で生産的なものになりました。以前からやりたかったことや、年末に取り組み始めたもので仕事始めからやらざるを得ないものを用意しておくと自然と体も動きます。自分で生み出した仕事であれば、受動的な働き方ではないので気持ち的にもとても楽です。

 仕事始めは部活動でした。年末にテニスコートのラインテープを抜いたので、新しいテープを貼らないと練習が満足にできません。なので、子どもたちがやってくる前にある程度ラインテープを釘打ちしておき、残りの釘打ちやローラーでの埋め込みは子どもたちにやらせて、スムーズにコート整備ができました。


 午前中の部活動が終わって一息入れてから図書館司書の先生が掲示環境が欲しいと言われていたので、年末から掲示板作成に着手し、廃材で作った掲示板を設置しました。少し傾いた状態で設置してしまったのは素人のご愛嬌ということで(苦笑)



 そして最後に、2月に開催予定の倉敷っ子美術展には2学期に制作した工芸品を展示する予定なので、それをディスプレイするための展示ケースも作成しました。これは子どもたちの力作を格好良く展示する上で役立ってくれることでしょう。



 今回の作業は全て今後につながるものばかり。仕事をしたり、テニスをする上で子どもたちだけでなく、自分自身にも何かしらの幸せを提供してくれる可能性があります。こういう将来性のあるものもモチベーションを上げてくれるので、自分の手で生み出していきたいものです

 新年早々に創造活動を楽しめたのは学校が冬休みで自由に活動できる時間がたくさんあるからこそですが、3学期が始まっても日々充実した活動ができるように運動したり、メモをしたりしながら快活な生活を送っていきたいと思います。創造性を発揮するためには正しい生活習慣が不可欠です。この良いスタートで掴めた流れを今年1年間継続していきたいと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は「軽快な仕事始めは運動から」ということで記事を書かせていただきました。今の時期に限らず、毎週の休み明けを元気に迎えることにも関係する内容だったと思いますので、参考にしてもらえると嬉しいです。今年はブログで100記事を目指しているので週に2回程度の更新になります。こうして2回更新してみると、すでに時間の使い方が変わってきたと感じています。この積み上げを大事にしていきたいです!次回は「素材のもつ魅力」という、いかにも美術教師らしい内容に久しぶりに戻ります。本領を発揮して記事を書きますのでよろしくお願いします(笑)

それではまた!

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