通勤時間を充実させる方法

  今回は毎朝行う「通勤」を充実させる方法について私が実践しているものを紹介させていただきます。多くの人が数十分、または1時間以上かけて通勤していると思いますが、朝の貴重な時間をただ通勤という移動だけで過ごしてしまうのはもったいないことです。私自身、以前は、朝は部活の朝練に間に合うギリギリまで寝て、慌ただしく家を出てコンビニで朝ごはんを購入し、運転しながら朝食をとるという通勤方法で、充実してるいるのかパニックになっているのかよくわからないようなことをしていました。非常に慌ただしい通勤をしていたため、事故をしたこともありました。朝の事故って多いんですよね。きっと朝パニックの人がたくさんいることが原因だと思います。

 しかし、朝活を始めるようになってから、通勤中にご飯を食べることがなくなり、「暇」を得ることができたので、この時間をどのように活用しようかと考える余裕が出てきました。そうしてこれまでに考えてこなかったいくつかの視点を持つことができるようになり、今では通勤時間を利用して毎朝良い状態に整えることができていると感じています。朝に心身のコンディションが整えば仕事を快調にスタートさせ、一日の良い流れを作ることができます

 通勤時間を充実させる方法としては公共交通機関を使う人であれば読書をしたり音楽を聴いたり、ニュースチェックしたりといったものがありますし、車通勤の人もラジオや音楽、最近はYouTubeやSpotifyを聴いているという人も多いと思います。これらのことは当たり前のことすぎるので、今回は触れません。日頃Go Crazyをモットーに専ら新しい可能性を拓く活動をしている美術教師ならではの視点でお話ができたらと考えています。今回の話は少々自分でも変わっていることを自覚しながらも、理にかなった内容で、少々の「羞恥心」さえ克服できたら何の問題もなく取り組める方法を紹介します。羞恥心を感じることが大好きだという人にとっては願ったり叶ったりの内容かもしれませんが…。そして少々の羞恥心を乗り越える自信があるという人にも有益なものになればと考えています。そもそも羞恥心というものは常識に縛られた人々の価値観によって作り出されるものなので、もしその常識に改善の余地があるというのであれば、恥ずかしいくても決して悪いことではないでのであれば、むしろそういうことの方が価値があることも多いと思います。

 「朝は慌ただしいもの」「遅刻しないギリギリまで寝ること」などはむしろ常識的なことで、これらに共感する人は多いかもしれませんが、これらが好ましいことだと考える人は少ないでしょう。良くないと感じながらもその常識に縛られてしまうのは少し勿体無いと思います。しかし、恥を捨てることができれば、そのような常識に縛られることもなくなり、物事が改善に向かうこともあります。ちなみに、この羞恥心のレベルは人前で独自の考えを発表するのと同じような次元のものであり、大したものではないと思いますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


目次

1.通勤路にある公園や美しい自然のところで朝活

2.通勤をランニングとウォーキングにする

3.この先の10年間で通勤の考え方が変わる可能性


1.通勤路にある公園や美しい自然のところで朝活

 


 皆さんの通勤路に公園や自然の溢れる場所はあるでしょうか。私はそういう場所を朝活で利用するようにしています。朝起きて1時間程度は家で読書やちょっとした仕事、朝食(果物中心)を取りますが、なるべく早く家を出て良い環境で朝活するようにしています。

 通勤をただ職場に移動するための時間と考えるのではなく、心が整う癒しの場所に行く時間にしてしまえば、それはもう通勤時間ではなくなります。車に乗り込むときには職場に行く感覚というより、朝からレジャーに行くような感覚にさえなれます。個人的には職場はとても好きなのですが、やはりレジャーの方が好きに決まっています。移動の考え方を変えるだけでも気持ちの面でより前向きになれるのではないかと思います。

 景色の良い場所や公園で私はまず瞑想をします。ここが1番の羞恥心を煽るポイントになるでしょう。瞑想と聞いて怪しいと思う人も多いことでしょうが、近年瞑想を朝の業務の前に取り入れる企業が増えていたり、瞑想の効果を示す研究結果がたくさん出たり、書物が出版されたりなど、瞑想への注目がどんどん集まるようになってきています。瞑想は頭の中を空っぽにして無の世界に浸る状態です。気がついたときには5分、10分と時間が経過していたというような無の状態を送ることで、悩み事などの無駄な意識がなくなり、頭がスッキリした状態になります。これによって集中力が高まります。ただ、完全に無の状態になることは非常に難しく、どうしても周りの音や、自分の頭の中に浮かんでしまうものと対峙することになります。なので、瞑想というよりは、マインドフルネス瞑想という方法でも良いかと思います。マインドフルネスという言葉を最近よく聞くようになりましたが、これは「今の自分に集中する」という状態で、意識が一点に集中する状態です。

 マインドフルネス瞑想の方法は簡単で、姿勢良く座って、目を閉じて、鼻で息を吸ってゆっくり吐き出す。このときに自分の呼吸と体の動きを客観的に感じ取るようにします。自分の呼吸に集中していると、無駄なことを考えなくて済むので、これだけでも十分に頭の中がスッキリします。私はちゃんとした瞑想ができるほどのゴリゴリ熟練者ではなく、ただのにわか者なのでこのマインドフルネス瞑想がやりやすくておすすめです。

 自然の中や公園でマインドフルネス瞑想をすると、自分の呼吸から自然と周りの自然の音が感じられるようになってきます。鳥の鳴き声、草の音、風の音など、こういったものが自然には溢れていて自然に触れることによるヒーリング効果もあるので、自然の感じられる場所で瞑想するのが私は好きです。朝日を浴びるのも気持ち良いです。私の場合、ソフトテニス部の顧問なので、毎日太陽光に晒されまくっているので、朝日をわざわざ浴びる必要はないのですが、気持ちが良いので日当たりの良い場所でやるようにしています。実は、日焼け止めクリームはアネッサを使っていて、少しでも紫外線によるダメージを和らげようと努力する日々です。


 瞑想は5分程度でも十分に効果があります。これを初めてこれまで以上に仕事で集中力が維持できるようになりました。企業が瞑想を取り入れるのも頷けます。これは優良企業だけでなく、ブラック企業にも当てはまるそうで、社員を酷使できるように、朝に瞑想を取り入れている場合もあるのだそうです…。学校もかなりブラックな職場ですが、私の場合は主体的に瞑想をしているので問題なしです。

 瞑想が済んだらコーヒーを飲みながら読書をします。朝の空気はとても清々しく、読書していると内容がスッと頭に入る感覚が得られます。また、周囲の安全が確保できるのであれば歩き読書をしても良いかもしれません。足を動かすことによって頭に血液がまわり、思考もはたらきやすくなります。二宮尊徳は非常に合理的なことをしていたと言えますね。私個人の感覚としては歩き読書は足場の安全が必要なので、これができる場所というのはかなり限られます。足場が悪いところで歩き読書をしたことがあるのですが、全く集中して読書できませんでした。無意識に歩いていて大丈夫な状態なら良い感じです。なので、かなり大きな公園で道が綺麗な状態でないと歩き読書は難しいですね。あと、歩き読書ができるのは早朝のほとんど人がいないときに限られるというのも難点です。やはりここは常識に則って座るか立つかして読書するべきなのでしょう。常識も大切。

 自然を感じ、ゆっくりと読書ができる場所が通勤途中にあるのであれば、時間をロスすることもほぼ無いため利用するのも悪くないと思います。朝活をすることによって起きる時間が早くなりますが、その分早く寝たら良いだけのことです。朝から日光を浴びて活動している分、夜にはきっちり眠たくなります。そして良質な睡眠が取れたら朝早く起きることも全く苦ではなくなるので良かったら試してみてほしいと思います。公園で瞑想する人が増えたら私も羞恥心を感じることなく堂々と瞑想できます。


2.通勤をランニングとウォーキングにする

 私は職場まで片道約10キロのところに住んでいますが、この10キロという距離はランニングやウォーキングをするには大変良い距離で、ランニングだけだと50分程度、ウォーキングを入れると1時間半もかからない程度で着く絶妙な距離です。これがただの通勤時間だと長いですが、これが「スポーツで気持ちよく汗を流しながら気がついた時には職場に着いていた」という体験であれば、非常に有意義な時間の使い方になると思います。

 もちろん通勤なので、バッグを持っていてそれがランニングをする際に若干の支障をきたしますが、私は大きめのボディーバッグを使っていて、ランニングしてもそれほど邪魔にはなりません。普段よりも荷物を減らしさえすれば、普段のランニングペースよりも少し緩めのペースで走ることができます。バッグが重くてもそれはトレーニングになるので悪くはないですが、ペースが落ち過ぎても走る楽しさが失われてしまうので、気持ちよく走れる程度にバッグの重さを制限しておくことが大切です。

 通勤をランニングにするだけで、もはやそれはただの移動ではなくスポーツになります。また、季節によっては通勤路が自然によって美しく装飾されるので、そういう場所をゆっくりジョギングしたり、ウォーキングしたりして楽しむのも好きです。3月から4月は梅や桜が咲くので、これらを存分に味わうことができました。これらは車に乗っていても当然見ることはできますが、一瞬で走り去ってしまうため、通り過ぎるたびに「もっとゆっくり見たかった…」と悔しい思いに苛まれます。車でなければ時間の許す限り美しいものを味わえるので、こういう面でも自分の足だけで通勤するというのはメリットがあると思います。車に乗りながら「また今度」と思い続けているうちに花は盛りを過ぎてしまいます。



 車で通勤する場合、どこかに寄ろうと思ったら駐車する場所が必要になりますが、ランニングとウォーキングという手段を使えば基本的には何も気にせず好きな場所に行くことができます。この自由さが本当に最高です。良い場所を見つけてはそこで瞑想と読書もできます。

 職場に着く頃にはとても清々しい気持ちになっていますが、汗をかいているためデオドラントシートと、前日に職場に置いておいた服に着替えます。さすがに汗だくの状態で仕事をするのはエチケットの面で大いに問題がありますし、これは羞恥心云々の問題ではありませんね。清潔な状態でいることも仕事を快適にする上で大切なことです。

 寒い季節であればランニングやウォーキングをしても全身汗だくということにもなりませんし、疲労度もそれほど大したものではないので、試験週間などで部活動の朝練習がない時など、余裕がある時にはこれからもやっていきたいです。

 ついでにランニングとウォーキングのよきパートナーを紹介しておきたいと思います。それはAir Pods Proです。これはランニングを想定したつくりになっていて、外部音がバッチリ聞こえるだけでなく、耳から外れにくい設計になっているため、ランニングしていてもストレスなく使用できます。私はランニングやウォーキングをしながらYouTubeなどを聴いて勉強するようにしています。通勤とスポーツと勉強をセットでできるAir Pods Proは心強い味方になってくれます。

 Air PodsProはノイズキャンセリングも非常に優れているため、自家用車以外のもので通勤する人にとっても非常に良い品だと思います。電車やバスなどに乗っていてもほとんど外の音が聞こえないので、音に集中することができ、音を鳴らさなくても耳栓としての効用もあるため、とても使い勝手が良いです。これを装着して瞑想すると、自分の体の音が聞こえるなど、実はマインドフルになる上でも効果があると感じています。

 ランニングとウォーキングによる通勤には当然リスクもあります。予定通り仕事が終われば帰りも気持ちよくスポーツして帰るだけですが、トラブルが発生して遅くに帰る羽目になることも教師という職業ではよくあります。そういうことがあっても自力で帰る覚悟を決める必要があります。そういう心配がない職業に憧れますが、そのリスクもちょっとしたスリルがあって嫌いになれません。夜中に職場から家まで自分の足で帰る。これもまたドラマティックだと勝手に思っています。


3.この先の10年間で通勤の考え方が変わる可能性

 5Gという言葉がだいぶ浸透してきた今日この頃ですが、現代は情報の伝達スピードが爆発的に上がっていて、これによって通勤の概念が変わってしまう可能性が高まってきました。

 最近「2030年の〜」「2040年の〜」といった本がたくさん出ていて、私はこういう本が読むのが好きなのですが、これらの内容が示すことから考えていくと、通勤の考え方がそう遠くない未来大きく変化しそうな状況になってきたと思います。

 この変化は2つのポイントに分けれられます。一つが「自動運転による通勤中の自由時間の発生」、そしてもう一つが「通勤しなくて済む仕事環境」です。

 自動運転と言えば、テスラの自動運転技術が注目を集めていますね。テスラの製品は車自体がIotデバイスとしてスマートフォンのように日々アップデートされるようになっており、これによって自動運転の精度が信じられないようなスピードで上がってきており、この自動運転技術を自動車企業が生き残りをかけて世界的に凌ぎを削っています。現段階では日本で完全な自動運転というのは先のことのように思えるかもしれませんが、この技術が洗練されていくと、あっという間に自動運転が中心の時代に入っていくことでしょう。そうなったときに、運転手は何をして移動の時間を利用するかという問題になってきます。

 もう一つの「通勤しなくて済む仕事環境」というのはもっと大きな変化と言えます。近年リモートワークが叫ばれるようになりましたが、働く場所に縛られなくなる人が多くなる時代がもうすぐやってくると言われています。通勤しなくてよくなったら、その空いた時間を自由にに活用できるようになります。

 通勤時間の有無に関わらず、これまでよりも時間を自分の好きなように使えるようになる未来、この時間を有効に使えるように今の時点から朝の時間を有効に使う習慣を身につけておくことが大切だと思います。私は自由になった時間をダラダラと過ごすのに当てるのも悪いことではないと考えています。生活にはオンとオフがあるべきだと思いますし、何にも追われずにゆっくりする時間も大切だと思います。ただ、ずっとダラダラというのは避けたいものです。心身の状態がとても良い朝の時間は特に。人生100年以上の時代になりますが、死ぬ直前まで快活に過ごしたいと私は思うので、朝活や通勤時間の有効活用をこれからも大切にし、より良い朝活や通勤時間の活用法について発想していきたいと思います。人生をより良いものにしていく、これも一つのアートだと考えています。


 最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は通勤時間を充実させる方法について考えを書かせていただきました。読んでくださった人にとって少しでも参考になるところがあれば嬉しいです。私もこれからさらに通勤時間を充実させていきたいと思います。

 次回は美術教育に戻って10分程度で自分の好きな絵を表現する教材について紹介したいと思います。本当に大切なことに触れられるのであれば、10分程度の制作時間でも、ただダラダラと言われるがままにと組んだ10時間の制作よりも価値のある経験ができると思います。そしてそういう教材を考えるのが主体的に学習する態度を育てる教師の仕事だと考えています。そんな教材の実践について紹介しますので、良かったらまた見ていただけると嬉しいです。

 それではまた!

 


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