ブログ投稿100回目を迎えて


  今回でこのブログは100回目の投稿になります。2年前の8月に始めて毎週投稿を継続してここまでやってこられました。一時更新頻度を上げた時期もありましたが、普段から毎週学級通信を書いたり、GIGAスクール推進リーダーとして校内向けにGIGAスクール通信というものを出したり、部活動で部活動通信を毎月出している状態なので、ブログは週に一回の投稿が丁度負担にならない良い頻度ということで定着しました。

 なんだかんだ100回継続するのは、やろうと思ったことが三日も続かない一日坊主レベルだった昔の私からするとありえないことですが、コツさえ掴んでしまえば決して難しいことではなく、きっと誰にでもできるようになるレベルのものなのではないかと最近思うようになりました。

 今回は継続することが苦手だった私が、ブログだけでなく、学級通信(6年間毎週継続中)、GIGAスクール通信(1年間毎週更新中)、部活動通信(3年間毎月継続中)といったものを継続できるようになったかについて分析してみました。


書きたい内容をすぐメモする

 毎日の生活の中で、記事にしたい内容はたくさんありますが、そういったものは残念ながらすぐに忘れてしまうもの。昔は学級通信を不定期に出していて、色々な行事や出来事が溜まったら書いていましたが、いざ書こうと思ったら「何があったかな?」「誰が活躍したかな?」と思い出すのに時間がかかり、ひどいケースでは学級通信を発行してから入れるべき内容を思い出すといったことも度々ありました。

 しかし、毎週出すようになってから、書く内容は必然的に最新の1週間のものになり、短い期間での振り返りを学級通信を書くことを通してすることになりました。形上は学級通信ではありますが、これを通して私は1週間の出来事をメモしていると言った方が適切かもしれません。

 ただ、週に1回の学級通信も、発行する前日に1週間分をまとめて振り返って作成していると、思い出すのに時間がかかってしまいます。そうなることを避けるために、クラス内での出来事や取り組みに関することを、なるべくすぐに学級通信のファイルにメモとして入力したり、その余裕がないときは教師手帳にメモ書きするようにしています。情報教育担当としてこれまた毎週発行しているGIGAスクール通信も同様で、日々の実践に関することや、新たに入手した情報で共有するべきだと思ったことはすぐにメモして、ネタのストックをしたり、いつ発行するかは関係なく通信を書き始めます。学級通信と違ってGIGAスクール通信は新鮮さがそれほど必要ではないので、先数週間分のものをストックしておき、時間にゆとりを持てるようにしています。

 ブログも基本的には学級通信やGIGAスクール通信と同様で、普段からネタとなるものをメモしておき、早めに文章を書き始め、時間には余裕を持てるようにしています。たまに大変忙しくて更新が途切れそうになることもありますが、そういうときには比較的自分の趣味に関する内容にして、短い時間で書けるようにしています。無理のないようにするのが大切ですね。



出すことを宣言する

 誰かに出すことを宣言してしまえば、もう後には引けなくなります。最初はこれぐらいの状況にあえて自分を追い込んでしまうのも有効だと思います。最初は宣言したことに後悔するかもしれませんが、継続の波に乗ってしまえば記事を書くことが習慣化し、食事をするのと同じように日常生活の中に組み込まれていきます。「そんな時間を作り出すことが難しい!」と感じる人もいるかもしれません。確かに、このような生活になってから、私はほとんどTVを見ることがなくなりました。漫画を読むこともなくなりました。SNSをダラダラと眺め、YouTubeを延々と見ることもなくなりました。その結果どうなったかというと、適度に娯楽(テニスやランニング、そしてYouTube(!?)や大河ドラマやダーウィンが来た(日曜7:30〜9:00のNHK)は最高です)を楽しむ生活となり、大量に時間を無駄に過ごすことがなくなりました。これまでテレビでニュースを見て、同じ内容のニュースをyahooで見て、ヤフコメも見て、FacebookやYouTubeを日がな眺めることもありましたが、そのような時間が過去の10分の1程度になったことで時間にゆとりが生まれ、研究したり、ブログや通信を書いたりする時間を生み出すことができています。

 自分がやりたいと思ったことで継続性が必要なことは誰かにやることを宣言して軽い強制的な状況を作り出すことで、取り組むことに優先順位がつけられるようになり、すぐに行動できるようになります。宣言する内容は具体的で確実に実行できるものでないと、結局長続きしなくなります。よく「〜に合格する」という一見明確で具体的な目標や宣言を目にしますが、このような目標の難点は具体的にどのように取り組むかという部分が欠落しているところです。人間の脳は厄介なもので、目標を宣言しただけでちょっとした達成感を味わってしまい、肝心の目標達成に向けた行動に対するモチベーションが低下してしまうという悲しい研究結果が出ています。学校で仕事をしているとよくあるのが「学年10位以内!」みたいな目標を立てておきながら、「昨日どれくらい勉強した?」と聞くと、「昨日はゲームをしてできませんでした。今日からやります!」という生徒がたくさんいることです。偉大な目標を宣言するより、具体的にどのように行動をするか、「行動目標」を考え、それを忠実に実行することが自己実現に向けた大切な習慣になると思います。



あくまで研究の一環

 もしブログを書くことが「ブロガーになって年収8桁を目指す!」みたいな目標だったらきっと稼げないことがわかった瞬間に書かなくなっていたでしょう。ブログを書くことはあくまで自分自身の「研究の記録」であり、大切なアウトプットの機会となっています。知識や技能の定着には自分自身で考え行動し、誰かに教えるというアウトプットが最も効果的であることがラーニングピラミッドで明らかにされています。

 ブログを書くからには、美術やICTの授業活用といった専門分野に関してはとことん深くこだわった内容にしたいと考えているので、どうしてもいつも文章が長めになってしまい、読まれている方にとっては余分な情報もたくさん入っているかもしれません。以前の記事で、私はもっと簡潔に短い文章で書く方向にシフトしていきたいことを述べたこともありましたが、結局内容がたくさんあるのであれば可能な限り深めて、少々雑多な文章になったとしても「考えたことや発見したことを書き留める」ことが大切だと考えるようになりました。

 ブログの文章がもし出版に関係するものであれば、当然内容を精選し、読みやすい文章にする必要があります。以前に道徳に関するICTの記事を出版社に提供したときは、いつもの文章の5〜6割ぐらいにまで内容を削るような感覚で書きました。しかし、本当のところは削りたくなかった部分まで容量制限上削るしかありませんでした。ブログはそういうことをあまり気にすることなく、自分の研究ノートぐらいの感覚で文章を打ち込めます。そういった点で、自分の研究を促進させてくれるツールとして非常に役立ってくれています。

 毎週出すためには普段から色々なことを敏感にインプットできるようにしておくことが必要になります。多様性が重んじられる時代ですが、あらゆることがブログのネタになりますし、深めていくと自分の専門である美術教育にもつながることばかりです。このような普段の研究が主体的な学習態度や非認知能力といったものへの理解を促し、ICTを活用した授業作りの視点にも役立っていると感じています。


 最後まで読んでくださってありがとうございました。今回はブログ投稿100回目ということで、普段私がどのように学校内での通信に加えてブログの記事も更新を続けているのか説明させていただきました。結局は学級通信もGIGAスクール通信も、部活動通信も、そしてこのブログも研究であり、得られるもの、成長を実感できることがたくさんあり、充実感がるという趣味の一つであるからこそ、継続できていると感じています。どんな時も、優先したいのはやはり趣味です。ただ、一日中テニスをするわけにもいきませんし、一日中ランニングしていたらいつか死にかねません。体と精神のバランスを保つことも趣味を楽しむ上では重要です。

 ブログを書くことによって、自分自身の仕事の質も大きく変わり、ブログを通して学校外の人たちともつながる機会をたくさん得ることができました。これからも150回、200回とブログを更新していく予定です。世界を深く、広く多面的に見て、美術教育や教育の在り方そのものについて研究するための一環として、楽しみながら書き続けていきたいと思います。

 それではまた!


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