身近な良い場所を積極利用
今回は身近にあるもので私が積極的に利用している良い場所を紹介します。私にとって今回紹介する場所は気分を快調にしてくれるありがたい場所です。
そういう気分を快調にしてくれる場所として、カフェやインターネットカフェなどはメジャーな存在かもしれませんし、実際に私もカフェを使って本を読んだり仕事をしたりすることはよくあります。ただ、お金を払わなくても良い時間を過ごせる場所は身近な場所にたくさんあり、そういう場所を積極活用して習慣化することは人生を豊かなものにする上で大切なことなのではないかと私は思います。今回紹介する場所はどれも、手軽に利用できる場所で、実際に私が大好きな場所です。かなり主観が入るかもしれませんが、何か参考になるものがあれば幸いです。
自宅のベランダ
究極の身近な場所と言えば自宅のベランダです。私はアパートに住んでいて自宅にかけている費用は非常に少ないですが、割とリッチな気分を自宅で感じることができています。毎朝ベランダで美しい景色を眺めながら勉強したり、コーヒーを飲んだりすることで、快調な1日をスタートできています。
私は7時前には出勤するので夏から秋にかけての朝は丁度日の出の時間と朝活の時間が被ります。この時間帯の空はドラマティックに変化するので、見ていると大変心が癒されます。自然の雄大さ崇高さを味わうAwe体験というものがありますが、この体験がウェルビーイングにとても良い影響があり、脳が活性化したり、自己コントロールが向上すると言われています。朝に日光を浴びることによってセロトニンも分泌され、気分が良くなったり、体内時計も適切な状態を維持できたりするというのも期待できるので、朝はなるべくベランダで過ごすようにしています。
11月ぐらいになると、日の出が遅くなり、ベランダで美しい景色を眺めながら朝活できなくなるので、今の時期はチャンスです。虫の綺麗な鳴き声も丁度良いBGMになってくれます。
公園
公園のベンチに腰掛けて本を読んだり、タブレットで仕事をしたり、瞑想したり。公園は良質な時間を提供してくれる場所です。中学生か高校生ぐらいまでは公園でよく遊んでいましたが、大人になって近所の小さな公園はほとんど利用することがなくなっていました。しかし、公園を侮ってはいけないと最近考えるようになりました。
外の空気を吸うこと自体が心身の健康上とても大切なことですが、意外と外での滞在時間は短いものです。1日のほとんどはインドアに身を置き、休日も家でゴロゴロ…。結構こういう生活をしている人は多いと思います。散歩やランニングでもせいぜい1時間程度外の空気を吸う程度。しかし、公園に身を置き、読書したり、タブレットなどで仕事をしたりすると数時間外にいることも普通になります。外の空気を吸いながら読書などすると、とても頭がすっきりした状態で読めます。以前の記事で扱ったことがありますが、頭や集中力を使う仕事も外で行うと非常に生産性が上がります。テストの採点を外の渡り廊下ですると、職員室で採点した時の半分ぐらいの時間で完了したぐらいです。
外の場所で腰をかけてゆっくりできる場所というのは街の中だとそれほど多くはありません。公園があるからこそ、自然を感じながらベンチに座って読書や仕事にも取り組むことができます。アパートに住んでいる私としては、公園は庭のような場所です。マイホームを持った時にはある程度の庭も欲しいですが、どんな小さな公園でも普通の自宅の庭と比べると圧倒的に広く、自然も充実しています。公園は都市計画上どんな街にも基本的に身近なところにあるので、積極的に利用したい場所です。
地域の文化的な場所
教育で大切な視点 〜質素な生活でもリッチに暮らす〜
私自身、妻と共働きで二人とも教員なので、お金に困っている訳ではありませんが、身近にある良い場所を積極的に活用することで質素な生活でも心身の面で十分に豊かな生活をすることができています。あるものをツールとして有効に使えるかどうかが大切であり、そのための「視点」を持つこと、養うことが人生をより良く生きる上で大切だと私は考えています。そして、こういう視点こそ教育において忘れてはいけないことなのではないかと考えています。
私が担当する美術科は、子どもたちが自分のイメージした理想を、知識や技術を活用して表現するというのが一般的な認識となっていますが、それ以上に大切なことがあると私は考えています。それは物事の良さを味わったり、発見したりする「視点」を多様に持てるようにすることです。知識や技術は大切な学習のポイントになりますが、魅力的で面白いものを考えたり、感じたりする「視点」が欠如してしまうと、既成のものを再現する活動に固執してしまいかねません。ピカソがキュビスムによって多視点性を絵画に取り込み、多様性を芸術の要素として取り入れてきた現代アートについて考えると、魅力を掴み、それを利用する「視点」の獲得こそ、美術教育に求められていると思います。
勿論、「視点」の大切さはどの教科にも当てはまることだと思いますが、美術教育の「視点」に対する役割は、芸術の存在意義から考えても非常に大きなものであり、STEAM教育にアートが位置付けられている所以でもあります。身近な良いものを利用して生活を豊かなものにする。人間として当たり前の営みかもしれませんが、意外と忘れられたまま利用されるのを待っているものが身近なところにあるかもしれません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は身近な良い場所を積極利用することについて私の考えを書かせていただきました。どの場所も外に関係するもので、これから秋が深まってより一層魅力的な場所になるので、ますます積極的に利用していきたいものです。個人的に夏は大の苦手ですが、日に日に涼しくなって外が快適になるこの時期は大好きです。我慢した夏があるからこそ、収穫の秋があると思います。これから研究にスポーツにと充実した秋にしていきたいです。
それではまた!
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