子どもが誕生
2022年9月10日土曜日の午前4時55分に第一子が生まれました。体重2596グラム、身長48センチの元気な女の子です。名前は「梨世(りせ)」と言います。今回は非常にプライベートな内容ですが、子どもの誕生は私自身初めてのことであり、生まれて1週間以上が経って色々と考えることがありました。誕生のご報告のついでに、赤子の誕生に際して考えたことや、その後に気がつけたこと、改めて大切だと思ったことを少しまとめてみました。
子どもが生まれる前後
コロナ禍ですが、出産の立ち合いは目の前でさせてもらうことができました。最初は同じ空間で立ち合いはできないものと思い込んでいたので、本当にありがたかったです。生まれた直後に元気に泣き始め、目の前に現れた時には自分が親になる自覚を強くもつことができました。これまで仕事を中心に生活してきましたが、少しでも子どもや家庭のために自分のできることをしていこうと決意を新たにすることができました。新たなライフステージの始まりです。
出産後2時間までしか一緒にいることができず、その後の面会も一日25分間制限で厚いガラス越しでしかできないという状態で、面会可能時間帯が14時から20時であったため、退院するまでに一度しか面会に行くことができませんでしたが、常に頭の中に子どもと妻のことがあって、これまでにない感覚で数日過ごしました。
仕事への取り組み方を本格的に変える機会に
当然のことかもしれませんが、子どもが生まれるとこれまでのように仕事をすることはできなくなります。しかし、限られた時間でこれまで以上に効率良くやる方法を身につけ、仕事の質を落とさないようにすることができれば、自分にとっても非常に望ましい変化となります。これまで以上にワーク・ライフ・バランスというものが重要になると実感しています。
まだ何もできず、泣いたり寝たりすることしかできない赤ちゃんですが、一緒にいると大変癒され早くも親馬鹿モードです。意思のやりとりさえまともにできない虚無のような状態ですが、そんな赤ちゃんを抱きかかえ、表情を眺めたり、あやしたりして過ごしているとマインドフルネスの状態になり、大変精神的に良い状態になれます。やがてこういう時期も終えて、一緒に遊ぶ段階に入っていくことを考えると、ただゆっくりする今を大切にしたいと思います。
赤ちゃんの誕生で、生活をするうえで大切なことを改めて考えさせられました。ただゆっくりと過ごす時間にも大きな価値があります。
名前を考えるにあたって
「梨世」という名前は妻と一緒に考えている中で出てきました。あらかじめ名前の響きとして良いものをいくつかリストアップして考え始めましたが、その際には「りせ」という名前はありませんでした。どんな子どもになってほしいかを考え、それに合った漢字を組み合わせているうちに「梨世」になりました。この名前には「実り豊か」「多様性への受容」「ポジティブで好奇心旺盛」「人間関係のドロドロとは縁のないさらっとした感じ」といった意味を込めています。
この名前を考える作業はGoogleジャムボードを活用しました。GIGAスクール構想の中で、普段から多用する協働作業に便利なツールですが、名前決めでも機能を大いに発揮してくれました。アイディアを広げたり洗練させたりすることにおいてGoogleジャムボードは非常に有効です。ジャムボードはまだ不便なところ(リンクが貼れないなど)もありますが、シンキングツールとしてどんどん普及してほしいと思います。
命名書を作成
命名書はオリジナルの絵柄を制作し、PCでテキストを入れたものを作成しました。「梨世」という名前から連想できるものを半具象的に描きました。自分が美術教師であるゆえに命名書はオリジナルにこだわりましたが、このようなオリジナルのものを作成するのはそれほど難しいことではありませんし、ちょっとした遊び感覚でもできると思います。絵画やデザインは上手に作成しようとすると逆に堅苦しく、どこにでもありそうな感じのものになる傾向があるので、イメージを色と形に置き換えて気楽に表現するのがお勧めです。
ただ、絵柄は気楽にできても、名前を書く際にはかなりのトライ&エラーが生まれました。名前の文字は命名書で一番大切な部分になるため、他の文字は印刷でも、名前だけは手書きにして一番イメージに合うものを選択できるようにしました。楷書が合うか行書が合うかは実際に書いてみないことには分かりませんし、字の太さやバランス、抑揚なども厳密には正解という正解がないので、とりあえずたくさん書いてみてイメージに合うもの、好きなものを選べるようにしました。
普段雑な行書でしか書いていないので、一画ずつ丁寧に書く楷書は私にとって気が狂いそうな書き方ですが、結局妻は楷書のものを気に入ってくれました。私としては行書のものが良いと思っていたのですが、人は皆違った考え方をするものであり、それを尊重することが大切だと思います。色々な字のものを用意して柔軟に選択できる状態にしておいて良かったです。
命名書の作成は長い人生の中でもそうそうある機会ではないので、オリジナルのものを作成して良い経験になりましたし、特別感のあるものになったので、今回取り組んで良かったと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。子どもが生まれてこれまでのように仕事に邁進するのは難しくなりますがブログの毎週更新は続けていきたいと思いますし、気持ち新たにこれからも美術教育やGIGAスクール構想に関連した新しい時代の教育について研究したりしていきたいと思います。
それではまた!
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