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10月, 2022の投稿を表示しています

簡単にできるゴミ箱カバー

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   今回は生活に役立つ美術的な工夫を紹介します。  皆さんの使われているゴミ箱はどのような状態でしょうか。ゴミ箱も中にはお洒落な感じのものもありますが、そんなゴミ箱も「ゴミ袋」の武装によって美観が完全に台無しになっているのをよく目にします。  本来はこんな素敵な美観を持っているゴミ箱も・・・  ゴミ袋を纏うことで完全に醜悪な姿に変わり果てます。  これはもはやゴミ箱というより、ゴミ袋を部屋にレイアウトしているも同然です。少し見えるゴミ箱がチラ見せの状態では、いくら元々が美観の優れたゴミ箱であっても無意味ですね。  私個人的な考えでは、 そもそも小さなゴミ箱にゴミ袋の武装は不要 だと考えています。どうせ大きなゴミ袋にゴミをまとめますし、生ゴミでも入れない限り、ゴミ箱をきれいに保護する意味も大してないと思います。袋がセットされることでゴミが取り出しにくくなるというデメリットもありますし、何よりそんな 醜悪なものを部屋に置いておくことによる精神衛生に与える不要なストレスが一番の問題 です。例が極端かもしれませんが、ゴミ屋敷に住むのと綺麗で清潔感のある部屋に住むのでは全く生活の質が違ってきます。不要で汚いものが目に入る生活は改善が必要ですし、そういう価値観を広げることが美術教師としての存在意義でもあると考えています。  ちなみにこのゴミ箱は他ならぬ我が家のゴミ箱の状態でした。さすがにこれはまずいと思い、以前にゴミ箱を綺麗に見せるゴミ箱カバーの動画を見たことがあるので、自分でも実践してみました。 紙と布テープさえあれば簡単にできるゴミ箱カバー  準備するものはこの二つだけです。布テープには色々な色があるので、ゴミ箱の色と部屋の雰囲気に合うものを選択すると良いでしょう。基本的には白黒の無彩色系かゴミ箱や部屋と同型色でまとめるのが無難です。違うタイプの色を使ってしまうとコントラストやアクセントの効果が出てしまい、ゴミ箱が目立ってしまいます。いくら美観的に改善されても、ゴミ箱はゴミ箱なので、部屋での存在感は控え目にしたいところです。  まずはゴミ箱の口をすっぽり覆うぐらいのサイズの紙をセットします。1枚で無理な場合は複数枚用意して繋ぎ合わせるのも良いでしょう。ゴミ箱の角に合わせて紙を折り曲げ、その形をテープで固定します。  あとは紙の中心から4隅に向かって切り、布テープで紙をコー

「教育セミナー in おかやま」で発表してきました

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  今回は10月21・22日に岡山コンベンションセンターで開催された「第6回教育セミナー in おかやま」に実践発表者として登壇してきたので、その内容について紹介させていただきます。内容としては過去にこのブログで紹介してきたものばかりですが、発表に際して端的にまとめることができたので、それを基に本記事を書いてみました。 1人1台端末 GIGAスクール構想の可能性  私は学校の中で情報教育担当をしていますが、元々ICTが得意というわけではなく、普通に使っている程度でした。授業でも2年前までほとんど使うことがないという状態でしたが、いざ立場的にICTを使わざるを得ない状況になってGoogle Workspace for Educationを活用してみると、その可能性の大きさにすぐに気がつくことができました。  まだまだ活用には不便さを感じることも少なくはありませんが、 「こんなことができたらいいな」と思ったことはほとんどの場合は少し勉強すれば実践に移すことが可能 です。動画の活用や考えを共有する協働学習、生徒の主体性でどこまでも発展する学習。こういったことがGIGAスクール構想によって実現した1人1台端末で一気に可能になりました。このGIGAスクール構想はまさにSociety5.0と呼ばれるAIとデジタルによって生活の基盤が変化する時代の象徴であり、そういう社会の変化を見据えて教育が行われなければいけないというのは、新学習指導要領の内容でも強調されていることです。 効率的な知識・技能獲得と発展性のある思考・表現活動  GIGAスクール構想によって、これまでとは比べ物にならないレベルで効率的な知識・技能獲得が可能となり、それによって発展性のある思考・表現活動も見られるようになりました。このような学習を実現するために、大きく以下の3つのポイントでこれまで実践と研究を進めてきました。  これらは教師が「教える」ことメインではなく、学習を「コーディネート」「ファシリテート」するコーチングの側面があります。ここからは、これら3つのポイントについて具体的に説明をしていきます。  美術の授業では生徒一人ひとりの想像力や理想を引き出し、それを平面や立体で表現することになります。写実的に表現したい生徒もいれば、抽象表現を好む生徒もいます。ルールや型にはまったものを好む生徒もいれば、そうい

自主作成の教材動画はYouTubeで 〜Googleドライブに負担をかけない〜

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 Google Workspace for EducationによってGIGAスクール構想、教育DXがどんどん進行している今日この頃ですが、それによってある問題が生まれてきているように感じます。それは、教材として利用できる動画をGoogleドライブに保存する先生の増加です。動画を活用した教育自体は肯定的に考えて良いことですが、Google Workspace for Educationのストレージ容量が今年の7月から従来の無制限から100TBになったことで、教育委員会が管理して複数の学校で利用する形をとっている場合、1人あたりの容量が数GB程度しかないことになります。実際に私が勤務する倉敷市では1人当たり大体2〜3GBが目安になります。  現段階では生徒のドライブ利用率が低いため、教師がたくさんの容量を使うことができますが、今後、学習記録として動画を保存する生徒の増加も考えられるため、これまでのように教師が気軽に動画をドライブに保存することは避けることが望ましいでしょう。私自身、すでにたくさんの学習に役立つ動画をドライブに保存してきたので、もう50GBを超えていますが、これを可能な限り抑えるか、今後に向けては削っていかなければいけないと考えています。実技教科を担当している先生は授業内容に最適化した動画で技法や取り組み方を説明するケースが特に多いと思うので、これはかなり深刻です。  このような状況を解決するにあたって有効なのがYouTubeの利用です。YouTubeに動画をアップロードすることでドライブの容量に関する問題を和らげるだけでなく、活用における利便性もアップします。すでにYouTubeを利用して自主作成の教材動画を授業で活用されている方もおられるかもしれませんが、これによって期待できる教育的可能性について今回は考えてみました。 ストレージに関係しないYouTubeへのアップロード  YouTubeはGoogleアカウントさえあれば動画を配信できますし、そのアカウントは教師1人ひとりに割り当てられたものでも利用できます(利用できない学校もあるかもしれませんが・・・)。 YouTubeの良いところはストレージ容量に関係なく動画をアップすることができる ということです。教材動画が全てYouTubeで配信できるようになれば、かなりドライブの使用量を抑えることができま

造形遊びの可能性 〜段ボールパネルを創造の場に〜

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  今回は大きな段ボールパネルを活用して造形遊びすることの可能性について考えてみました。これまでにも段ボールに協働で色を塗って造形遊びするということは美術の授業外でやったことがあるのですが、美術の授業の一環として取り組み、とても大切な発見をすることができたと感じています。  私が勤務する倉敷市では毎年2月に倉敷っ子美術展という美術科で取り組んだ作品の展覧会があり、展示用に段ボールパネル(90cm×180cm)が活用されます。展覧会で使った段ボールパネルは学校にそのまま提供されるので、これを活用して造形遊びと共同制作を掛け合わせたものに取り組んでみました。 きっかけは「大きな作品に取り組んでみたい」という生徒の振り返り  これをしようと考えたきっかけが、先日課題の個人制作が終了した生徒に授業の残り時間で共同制作に取り組んでもらっていたのですが、4人で協働で制作したのがとても楽しかったそうで、振り返りで「今度はもっと大きなものに取り組んでみたいです!」と書いていました。なので、展覧会で使った大きな段ボールパネルを作業机いっぱいに広げて自由に協働で取り組めるようにしてみました。 振り返りで得られる生徒からの要求は授業内容をアップグレードする上で貴重です 。  課題の制作が終わって、もう一作品制作するには時間が足りない、そういう授業の微妙な余り時間がある場合も多いのではないかと思います。私は、そういう時間はスケッチブックに自由に絵を描いたり、教室にある素材を自由に使って自由制作、造形遊びをしたりできるようにしてきました。しかし、基本的に個人制作が中心であり、共同で制作してもこじんまりとしたものが多い傾向が見られました。なので、私はもっと新たな体験、強烈な刺激のある活動を探してきました。今回大きなパネルを活用して協働で取り組んでもらったことで造形遊びの新たな可能性に気がつくことができたと感じています。  大きな段ボールパネルに自由に絵を描いて良いということを知った生徒は伸び伸びと筆を走らせたり、手に絵の具を塗って描いたり、絵の具をぶちまけたり、スパッタリングを使ったり、造形遊びをしながら画面を塗りつぶしていました。最初は躊躇いが見られますが、一度誰かが描いてしまえば堰を切ったように次々に手が加わっていました。  面白いもので、 造形行為は瞬く間に発展していきま

デジタルの振り返りが可能にする指導と評価の一体化 〜遊びのある学習に安心して取り組める〜

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 今回は、私が2学期から始めたGoogleスライドを活用した振り返りで指導と評価の一体化を行いやすくなったことと、それによって生徒がこれまでに比べて安心して学習の中で遊びを入れることができるようになったと感じることについて紹介します。  昨年からICTを活用した振り返りシートには取り組んできましたが、昨年はGIGAスクール構想元年ということで、手探りの状態で取り組んでいました。 Google classroomを活用した美術科における振り返り活動 vol.1 Google classroomを活用した美術科における振り返り活動 vol.2  今も手探りの状況に変わりはありませんが、ICTを活用するメリットがこの1年間でより明確になり、より効果的な活用方法を考えられるようになってきました。  どの教科でも振り返りでICTを活用するメリットは大きいと私は感じています。特に写真や動画が振り返りに活用できる実技系(理科や英語を含む)の教科ではその効果は大きいと考えられますし、たくさんの考えを共有し、より深い考えを持てるようにすることが重要な国語や社会、道徳といった科目においてもICTが大きな力を発揮していくれると感じています。ただ、 「どのように取り組ませるか」によってその効果に差が出るため、振り返りを促進できる仕掛けが必要 になります。  というわけで、私は昨年から取り組んできた振り返りシートをアップグレードし、より使いやすく、生徒のメタ認知やモチベーションを促進できる方法を2学期から導入してみました。 振り返りの項目は学習目標を意識できるものに  漠然と1時間の振り返りをしてしまうと、ただの感想になってしまいかねません。これまで私は過去に用いていた紙の振り返りシートを基にしてGoogleスライドで振り返りをさせていました。この振り返りシートでは授業の振り返りがただの感想になったり、「形がうまく整えられた」「配色を考えられた」といった具体性のないものになる傾向がありました。学習目標に関連する部分を自己評価でABCを入れるようにしていましたが、これも基準が曖昧なのであまり意味をなすものになっていなかったと感じています。紙の振り返りシートと比較して改善したのは写真を記録として残せることや、フィードバックとしてコメントや画像、リンクをつけることが容易になったことなど、プラスの面