簡単にできるゴミ箱カバー
今回は生活に役立つ美術的な工夫を紹介します。
皆さんの使われているゴミ箱はどのような状態でしょうか。ゴミ箱も中にはお洒落な感じのものもありますが、そんなゴミ箱も「ゴミ袋」の武装によって美観が完全に台無しになっているのをよく目にします。
本来はこんな素敵な美観を持っているゴミ箱も・・・
ゴミ袋を纏うことで完全に醜悪な姿に変わり果てます。
これはもはやゴミ箱というより、ゴミ袋を部屋にレイアウトしているも同然です。少し見えるゴミ箱がチラ見せの状態では、いくら元々が美観の優れたゴミ箱であっても無意味ですね。
私個人的な考えでは、そもそも小さなゴミ箱にゴミ袋の武装は不要だと考えています。どうせ大きなゴミ袋にゴミをまとめますし、生ゴミでも入れない限り、ゴミ箱をきれいに保護する意味も大してないと思います。袋がセットされることでゴミが取り出しにくくなるというデメリットもありますし、何よりそんな醜悪なものを部屋に置いておくことによる精神衛生に与える不要なストレスが一番の問題です。例が極端かもしれませんが、ゴミ屋敷に住むのと綺麗で清潔感のある部屋に住むのでは全く生活の質が違ってきます。不要で汚いものが目に入る生活は改善が必要ですし、そういう価値観を広げることが美術教師としての存在意義でもあると考えています。
ちなみにこのゴミ箱は他ならぬ我が家のゴミ箱の状態でした。さすがにこれはまずいと思い、以前にゴミ箱を綺麗に見せるゴミ箱カバーの動画を見たことがあるので、自分でも実践してみました。
紙と布テープさえあれば簡単にできるゴミ箱カバー
準備するものはこの二つだけです。布テープには色々な色があるので、ゴミ箱の色と部屋の雰囲気に合うものを選択すると良いでしょう。基本的には白黒の無彩色系かゴミ箱や部屋と同型色でまとめるのが無難です。違うタイプの色を使ってしまうとコントラストやアクセントの効果が出てしまい、ゴミ箱が目立ってしまいます。いくら美観的に改善されても、ゴミ箱はゴミ箱なので、部屋での存在感は控え目にしたいところです。
まずはゴミ箱の口をすっぽり覆うぐらいのサイズの紙をセットします。1枚で無理な場合は複数枚用意して繋ぎ合わせるのも良いでしょう。ゴミ箱の角に合わせて紙を折り曲げ、その形をテープで固定します。
あとは紙の中心から4隅に向かって切り、布テープで紙をコーティングしたり、ハサミなどで好みの形に切って完成です。
機能の面でも改善
ゴミ箱カバーは機能の面でも改善を感じました。それは大きなゴミ箱の場合ゴミ袋がゴミ箱の中に重みで落ちてしまうという現象をカバーによって防げるということです。
カバーがあるとゴミ袋をそこに挟むことができ、安定した状態でゴミ箱にセットできます。ゴミ袋がゴミ箱の中に落ちたまま使っていると、ゴミ袋の中にゴミが入らず、結局ゴミ箱からゴミを取り出す作業が生まれます。ゴミ袋がしっかりセットされていることで、この作業がなくなりますし、キャップを外したり取り付けたりするのは数秒でできることなので、カバーをつけるメリットがあると感じています。
最初は美観の問題として考えていましたが、このように機能の面でもメリットがあるので、たくさんのゴミを入れる可能性があるゴミ箱にはカバーを用意するのも良いと思います。
シンプルデザイン・アートデザイン 両方OK
ゴミ箱カバーは簡単に作れますし、ハサミや布テープの種類によっては造形的な遊びも色々とできると感じていますので、また実験的に作成してみようと考えています。もちろんシンプルデザインにするのも簡単なので、もしこのようなゴミ箱カバーに興味を持ってもらえたのであれば、是非作ってみてください。わざわざカバーつきのゴミ箱を買うほどのことでもないと思います。自分の手で作る楽しさも魅力の一つです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は生活に役立つ美術・デザインについて紹介しました。これからも美術教育やGIGAスクール構想、主体的な学習以外に、このような生活で役立つちょっとした工夫などもちょくちょく扱っていきたいと思います。
それではまた!
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