アクティブに夏バテ対策

  


夏休みに入り、多くの子どもや教師はウキウキ気分になっている7月の下旬ですね。そんな気分に浸れるのも束の間で、気がついたときにはお盆を迎え、「もう2学期開始か・・・」となる人がほとんどかもしれませんが、8月下旬を迎える際に「今年の夏休みは最高だった!2学期開始に向けて意気揚々!」となれるようにしたいものですね。

 最近は酷暑が当たり前になってしまった日本ですが、それに伴って夏バテも起きやすくなっていると思います。リンナイ株式会社の調査では5月ごろから夏バテの人が増え始め、8月にピークを迎えるとのことですが、なんと梅雨が明ける7月中旬までに約4割の人がすでに夏バテモードに入っているとのことで、夏バテが深刻な状況になっていることは間違いなさそうです。

 そんな夏バテモードで夏休みを思いっきりエンジョイできるはずもありません。もちろんこういった夏バテ対策として健康的な食事と水分補給、適度な運動、睡眠があげられることは耳にタコができている人がほとんどだと思います。そのようなことは当たり前のこととして、今回は私が実践している少々ワイルドながら、合理的でもある方法を紹介しますので、良かったら実践してみてください。


ランニングと冷水シャワーとプロテインで完璧!?

 シンプルですが、ランニングと冷水シャワー、プロテインが揃えばかなりの夏バテ対策になると考えています。ランニングは朝夕の涼しい時間帯がおすすめですが、昼間であれば数キロ程度のショートランにするのも良いでしょう。この時期は1キロを全力で走っただけでも汗が爆発的に出てきます。極上のサウナ体験と汗を爽やかにリセットしてくれる冷水シャワーが待っていると思えば気持ちよくランニングに出かけられます。ただし、当たり前のことですが、夏場に長時間の激しい運動は極めて危険なので、あくまで短時間の運動に止める必要があります。

 ランニングに行くためにはそもそも体のコンディションがある程度良くないとランニングしようとも思えないので、暴飲暴食を避けて健康的な食事をすることが前提になりますが、ランニングが習慣づけば飲み会の次の日でコンディションが少々悪くてもランニングに無意識的に出かけてしまいます。こうしてランニングをして心肺機能を向上させ、運動と日光の刺激によってミトコンドリアを活性化すれば、エネルギッシュな状態を維持できるため、夏バテどころか体力の向上さえ期待できます



 ランニングで運動をすると自然と食欲も湧いてきます。食欲増進は野菜や肉でビタミンやタンパク質をしっかり摂取することにつながります。運動前後の栄養補給ももちろん大切で、運動前にバナナを食べたり、食事してしばらくしてからランニングに出かけるようにしています。食事をした後ゆっくりしてしまうとかなりの確率で眠気に襲われてしまうので、眠くなる前に運動に入ることが重要です。たとえ眠気に襲われ始めていても外に運動に出たら自然と目も覚めます。食事の後に健康と夏バテを決める分岐路が待っているわけです。


 また、運動後のプロテインは消化吸収が良く、特に運動してから15〜20分後のプロテイン摂取は筋肉が効率よく回復するため、ランニングから帰ってきたら冷水シャワーを浴びて、気持ちよくリフレッシュしてからプロテインを飲むようにしています。プロテインを牛乳でシェイクしたもの自体の味はめちゃくちゃ美味しいわけではありませんが、運動して体力を消耗し、大量に汗をかいた後であれば何を飲んでも美味しいです。

 こうして運動と冷水シャワーで身体的に活発な状況をつくることに加え、しっかりとした栄養補給をすることで、夏場に体力を向上させ、元気に夏をエンジョイすることができます。


夏バテ回避のために

 運動後にアクエリアスなどスポーツ飲料を飲む人も多く、疲労回復に効果のあるクエン酸が多く含まれていて水分とミネラルをすぐにチャージできるのは良いのですが、冷たいスポーツ飲料を一気に大量に飲むと、当然内臓が冷えて体調が崩れてしまいます

 内臓の調子が悪くなるのは単純にお腹が痛くて活力がなくなるというだけでなく、それによって食欲が減退し、冷麺やそうめん、アイスクリームなど「冷たくて食べやすいもの」を中心にした食事になってしまい、これによってさらに内臓の調子が悪化することになります。内臓の調子が悪くなるばかりか、そもそもこのような食べ物は栄養が糖質に偏っているため栄養失調になってしまいます。このような状況でバテないはずがありません。

 冷たい飲み物や食べ物を口にすると、生き返るような気持ちに瞬間的にはなれますが、取り過ぎは健康に悪影響なので、少量を楽しむぐらいで十分です。夏の冷たいビールは魔法のような快感を体験させてくれますが、これも350mlの1缶で十分過ぎるぐらいだと私は思います。

 よくエアコンで部屋の温度を下げることが夏バテにつながると考えられていることがありますが、本質的にはエアコンで温度を下げること自体が夏バテに直結するものではありません。もちろん、20度ぐらいの設定で肌寒いと感じるような状態であるにもかかわらず、夏の服装をしていれば体が冷えて調子を崩すのは当たり前です。しかし、25度ぐらいの温度で、半袖でもそれほど寒さを感じない程度の設定であればむしろ体力の消耗を防ぐことができることに加えて、冷たい飲み物も必要ではなく、むしろお茶やコーヒーなどを温かい状態で飲んでも平気なので内臓に優しく、夏バテ対策にさえなります。重要なのは「肌寒さを感じないこと」であり、もし25度の設定で寒さを感じるのであれば、重ね着したり、運動したりして体温調整すれば良いわけです

 余談にはなりますが、室温25℃前後が作業効率が最もよくなる温度であり、よくクールビズで推奨されている28℃になると25℃と比べて作業効率が約6%落ちると言われています(「コールセンターの室内環境が知的生産性に与える影響」)。他の研究データでも25℃からは1℃上がるごとに2%程度作業効率が落ちることが判明しています。昔は夏場でもエアコンなしの35℃の環境で授業をしていたことを考えると、多くのものを失っていたのだと思われます。おそらくこのデータは多くの人にとって体験的に共感できるのではないでしょうか。
 多動で落ち着くことが苦手で動き回ってしまう私にとって、クールビズ推奨の28℃の設定でも暑くて仕事に集中できません(苦笑)。しかし、25であればトレーニングをするにも快適な温度なので、トレーニングをしながらでもYouTubeを快適に楽しむことさえ可能です


快調に過ごす夏が充実の秋につながる

 運動と冷水シャワー、適切な食事とプロテインの摂取、活発に活動できるエアコンの温度設定、これらに関する習慣を日々実践していけば夏バテを回避して快調に生活を送ることができます。そして、夏が過ぎて、外へ出かけやすくなった時に思いっきり活動ができる実りの秋も迎えられます。夏場に控えていた長時間の運動も心置きなく楽しむことができます。
 そんな時に夏バテからの回復に時間を使ってしまうのは勿体無いと思います。夏場に運動したり、冷たい飲食を控えたりというのは、最初のうちは少し抵抗があるかもしれませんが、習慣づけば体調面と充実感でのメリットが大きいことが実感できるため、やめられなくなります。そんなことを言っておきながら、夏は個人的には一番苦手な季節です。元々スポーツが好きで部活動などで外で活動する時間が長い自分にとって夏の暑さは苦痛です。部活動で汗をかきまくった状態で普段の業務をしなければいけないのもやはりストレスです。しかし、夏バテしにくい習慣を実践していると、以前に比べるてポジティブに夏を楽しむことができるようになってきましたし、心身ともに良い形で秋を迎えられるようになったと実感しています。


 最後まで読んでくださってありがとうございました。今回はアクティブに夏バテ対策する方法ということで、運動やランニングと冷水シャワー、活力を維持向上させる食事やエアコンの設定について、私が普段実践していることをもとにしてお話しさせていただきました。今回の内容で何か参考になるものがあれば嬉しいです。

 贅沢なことを言うと1年中11月ぐらいの涼しくて快適な気候の中で過ごしたいですが、今できる最大限の合理性を考えることによって生活習慣を改善し、十分に満足できる生活が可能になると思います。これに関しては人それぞれに合った方法があると思うので、科学的な根拠に基づいたものだけでなく、自分にとって快適で健康面でも良い影響が出ていると思う実践をしていくことも大切だと思います。
 これから1年で最も暑い時期を迎えますが、お互いに夏を快活に乗り切っていきたいですね!

 それではまた!



コメント

このブログの人気の投稿

スプレッドシートの年間指導計画に様々な要素をリンクさせ、「共有場」として機能させる

Canvaで道徳をアクティブに 〜Googleと連携して〜

Google Jamboardで道徳をアクティブに vol.1

Google classroomを活用した美術科における振り返り活動 vol.1