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10月, 2023の投稿を表示しています

今更ながらCDシステムを利用

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  先日The Beatlesが最後の新曲「Now & Then」のリリースを発表して話題となりましたね。父がThe Beatlesが好きで毎日のように家で聴いてきた自分としても、この新曲を買うか買わないかは別として嬉しい話です。しかもこの新曲、レコードとカセットテープで販売(ストリーミングもありますが)するという昔スタイルというのも粋です。ベストアルバムも同時にリリースされるということで、さすがにこちらはCD版もありますが、実はアメリカでは最近はレコードの売り上げがCDを圧倒的に上回っており、音楽を聴くことへの価値観に大きな変化が生まれてきています。もちろん、現在はストリーミングが音楽を聴く最もポピュラーな方法になっているのは間違いありませんが、 ただ音楽を聴くだけでないそれ以上の体験価値を音楽に求める傾向が生まれている と言えます。   昔からあるものに目を向けると、見落としていた大切なことに気がつけることもあります 。実は最近、私はCDシステムを毎日活用していて、こうしてブログを書いている最中もフル活用しています。どうしてこんな時代遅れのCDシステムを使うようになったのか、今回はその魅力について語ってみようと思います。 ワンプッシュで高音質は想像以上に快適  最近は音楽を聴く方法として、iPadでYouTubeを使って聴いてきましたが、これの問題点はiPadを開いてYouTubeを立ち上げて、曲を選ぶという、至極普通のことではありますが、これが自分にとってプチストレスでした。いちいち「今日はどの曲を聴こうかな」と考えることを少し面倒に感じていました。  しかし、 CDシステムの場合は、電源を切っていても、再生ボタンをワンプッシュするだけで即再生されますし、iPadよりも高音質です 。私が使っているのはiPad Proなので普通のiPadや他のタブレットと比べるとかなり音質は良いですが、さすがにスピーカーが違いすぎます。iPad Proは4つのスピーカーを持っていて、小さな音で聞く場合には凄く立体感のある音が聞こえますが、ある程度空間に響かせるような音で使うと音がシャリシャリしてきます。それに比べてCDシステムは音量を上げてもバランス良く音が響いていて音質に余裕を感じます。  朝からストレスなく手軽に音楽で心地よくなれるというのはCDシステムを使う上で大

木材の廃材を有効活用

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 今回は木材の廃材の活用について紹介します。糸鋸で木材を切り抜いて余った部分は廃材になりますが、これを上手く活用すれば簡単に素敵な作品ができます。オリジナリティのある形を考えるのがハードルとして高かったり、電動糸鋸機の扱いに不慣れな人であったりしても、手軽に工芸制作に取り組んで彫刻の経験を積める良い機会にもなります。  学校ならではの木材の廃材ではありますが、お家でも木材ゴミがたまには出ることもあるのではないかと思います。是非そのような時には彫刻で工芸品などを作成する楽しさを味わってみてほしいです。 廃材でも面白い形がたくさん  現在中学1年生の授業で木材を活用した工芸の授業に取り組んでいます。生徒には60mm × 300mm × 8mmの木材を一律に用意し、バターナイフやフォーク、スプーン、箸、靴べらなど、自分が制作したいものを考えて自由に制作しています。  一枚の木材を上手に活用すれば3つぐらいの作品を制作することも可能なので、生徒にはなるべく木材を有効活用するように指導していますが、それでもたくさんの廃材が生まれます。ただ、この廃材の形は多様で、中にはちょっとした工夫で作品にできるようなものもたくさんあります。そういうものを見つけ、廃材の形を生かして彫刻すれば簡単に工芸品が制作できます。  工芸品は機能性に関する部分は似たような形になりますが、持ち手の部分などは割と自由に形を設定しやすいと言えます。しかし、形が自由ゆえに自分で考えるのが難しいという人も少なくありません。そんな時に、 見た印象でなんとなく良いと思える形を廃材の中から選択するというのは、作り手にとってハードルが低く、創造的に形を考えるのが苦手という人にとって取り組みやすいですし、形を考えるのが得意という人にとっても偶然性の高い形は創造性を刺激するインスピレーションになる ため、多くの人にとって有効であると思います。私自身もこれまでに廃材からたくさんのヒントをこれまでに得てきました。  このペーパーナイフは刃の部分は薄くなるようにしっかり彫りましたが、持ち手の部分は少し形をなめらかにする程度で、全体的な形の印象は廃材の元々の形をかなり留めた状態にしました。これにサンドペーパーをしっかりかけて、ステインと蜜蝋ワックスを塗りこんで完成させた作品は自分でも納得の美しいペーパーナイフになりました。制作時間は

文化祭の価値について考察

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  10月14日に私の勤務校で文化祭(正式名は北中祭)が行われました。私の学校では過去3年間の文化祭はコロナ禍ということで完全な状態で行えていませんでしたが、今年は全校生徒が体育館に集まって全プログラムが行われました。プログラムは3年生の合唱、弁論(3年1名)、英語スピーチ(3年1名)、展示(美術部、美術科)、吹奏楽、生徒会執行部という内容で、割と普通のプログラムで行いました。個人的には1・2年生の発表機会を作った方が良いとは思いますが、そのような文化祭でもそれぞれの発表が大変素晴らしいものだったので3年生はもちろんのこと、1・2年生の多くも楽しい1日を送ることができていたと感じています。  最近は授業時間数確保や文化祭の準備に向けた教員への負担も考えて文化祭を廃止する学校も出てきており、文化祭を開催する意義や価値について問われることもありますが、私は文化祭をこれからも継続していくことが望ましいと考えています。なぜなら、文化祭があることによって普段の授業では得られない心の成長や感動体験の機会が生み出される可能性があるためです。今回はそんな文化祭の価値について改めて少し考察してみました。 3年生と合唱のパワー  今回の文化祭は3年生の合唱が特に印象的でした。どのクラスも素晴らしい歌声で会場全体に感動の渦を巻き起こしていました。感動して涙を流す生徒や保護者、教職員も多数。もうこれだけでも十分に文化祭を開催する価値はあると言えます。発表の機会がない1・2年生が食い入るように発表を見ていました。  私の学校では1・2年生は文化祭よりも前に歌声大会というものがあり、そこで順位を競って発表します。1・2年生も発表に向けて放課後練習に励み、本番でも頑張って歌いますが、3年生は中学校で最後の合唱ということで、1・2年生と比べると圧倒的に高いモチベーションで練習時から歌います。過去に私が3年のクラスを担任した時には練習を重ねて見事に仕上がってきたクラスの歌声に生徒自身が感動して泣くということもありました。 本番だけでなく、練習時から合唱の取り組みには感動体験の機会がある と思います。  そんな3年生の合唱を文化祭で目にする1・2年生。音楽の持つ素晴らしい力を強烈に心に刻み込む機会となります。身近な存在である3年生たちがヒーローのように見えると同時に、来年は自分たちも良い発表をしたいと

新人戦の地区予選が終了 〜部活動顧問として思うこと〜

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 先週と今週は新人戦の地区予選が行われ、私が顧問を務める男子ソフトテニス部は個人で1ペアがベスト16と32(代表決定戦敗退)、団体は残念ながら代表決定戦敗退という結果で、11月にある岡山県大会には個人で1ペアが参加するという地区予選の結果になりました。  新チームが始まって初の大きな大会である今回の新人戦は夏のシード決めの大会の結果からすると団体でベスト4以上、個人で3ペアが県大会出場というのが現実的な目標だったので、率直にかなり悔しい結果でしたし、私以上に選手は悔しい思いをしたのではないかと思います。  ただ、昨年は個人も団体も新人戦で県大会に出場することはできず、早々に敗退したにも関わらず、今年の夏の総合体育大会では団体で県大会に進ことができたので、新人戦の悔しさをバネにこれから練習に励めば、最後の大会で嬉しい結果を手に入れることもできると思うので、今回の結果をむしろ良い機会に考えたいと思います。  今回は新人戦の地区大会が不本意な結果に終わったものの、ポジティブに考えることができるポイントや部活動の在り方について考えることがあったので、簡単にまとめてみました。 中学生は伸び盛り 悔しい思いをすることで課題と向き合える  今回の大会では他校の有力選手の大勢が県大会を逃し、逆に夏のシード決めの大会から躍進した選手が目立ちました。中学生のこの時期は伸び盛りであると同時に、まだプレーが安定していないことから、波乱はつきものです。  今回、惜しくも県大会を逃した選手はこれから自分自身の課題と向き合い、プレーの向上に努めることでしょう。そう考えると、 この時期に敗退したことは決してマイナスではなく、先のことを考えるとむしろプラスになることも多くある と思います。  地区大会、県大会、さらにその上の中国大会など、大会が続いていると試合に向けた調整がメインになるため、練習試合や校内試合が多くなるなど、基礎練習の割合が低くなってしまいます。そのような中で、課題があると分かりつつも、誤魔化しながらプレーするという状態が続いてしまうことも多いです。 レベルアップを図るのであれば、課題を解決するためにフォームやプレースタイルにメスを入れる必要がありますし、伸び盛りの中学生であれば、根本的な課題解決は早い方が良い でしょう。  なので、地区予選で敗退したことで試合のことは一旦忘れ、基礎

Googleジャムボードの代わりにGoogleスライドで協働学習するメリット

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   先日Googleジャムボードがあと1年ぐらいで使えなくなるという通知が来て、代わりのツールとして FigJam、Lucidspark、Miroなどのホワイトボードツールが紹介されていました。これらを少し触ってみましたが、個人的には、これらのツールよりも、現在普段から活用しているGoogleスライドやロイロノートをジャムボードの代わりとして使う方が 好ましいと感じています。 これらのツールの潜在能力を考えるとジャムボード以上に発展的な活用もできるでしょう。ジャムボードという超手軽な協働学習のツールを失うことによって生まれるダメージは多少あると思いますが、他のツールで十分に代替できるので、それほど慌てる必要はないと考えています。  私自身、もうしばらくはジャムボードを活用することもあると思いますが、いずれ使えなくなるというのであればGoogleスライド 、手書き使いたいのであればロイロノートやCanva、先に挙げた FigJam、Lucidspark、Miro などをジャムボードの代わりに活用することを検討し、1年後にジャムボードが使えなくなっても困らないようにしておくことが大切なのは言うまでもないことです。私はこの中でもGoogleスライドを活用してジャムボードに代わる協働学習をしていきたいと考えています。  私の授業ではあまり手書きを必要としないケースが多いため、Googleスライドを利用するメリットが大きいと言えます。実際に私はこれまでにもジャムボードでやっていたものをGoogleスライドに変更して、より発展的に取り組めた手応えがあります。なので、むしろ今回のジャムボード終了のお知らせは次のステップを踏む上で良い機会にさえなるのではないかと考えています。   今回はジャムボードの代わりにGoogleスライドを活用することの可能性についてこれまでの私自身の実践を基に少しまとめてみました。何か使えそうな方法があれば活用してみてください。 表やテキストボックス、図形ツールで意見共有  Googleスライドは表やテキストボックス、図形を挿入することによって言葉や文章を容易に集めることができます。表はGoogleスライドの「挿入」から表を選択するのも良いですが、スプレッドシートで作成した表を貼り付けることも可能(リンク機能付き)です。この点もGoogleスライドの発展