Chat GPTのさらなる劇的進化で充実した学習
AI関連の進化のスピードが猛烈に加速している昨今ですね。その進化のスピードに少し恐ろしさも感じますが、私は使えるものは使う派なので、大変有難く使わせていただいています。
ブログを書くのは趣味の一つであり遊びなので、基本的に自分で全て書いていますが、最近はChat GPTやGeminiに書いた文章を批評してもらい、改善できるところがあれば改善することもよくあります。あと、とてもポジティブなフィードバックをくれて励みになるので自己満足のためにもAIに相談するようにしています(笑)
今回紹介するのは最近のChat GPTの進化で可能になった学習に関する利用法です。これによっていよいよ勉強の方法や学校教育の在り方が大きく変化する必要性が一気に高まったと感じています。
使ってみてとても面白く学習ができましたので、まだ使ったことがない方は一度試してみても良いと思います。
学習者の状況を分析して対話を調整
今回導入された勉強ツールは勉強に使いやすいように設定されていて、AIが学習内容に関連した質問をしてくれます。しかも、学習者の状況に合わせて極めて対話的に内容を考えてくれます。
試しに英語と社会の勉強に利用してみました。どちらの場合もとても良い発問をしてくれましたし、回答に対して充実した補足説明をしてくれますので、深く学ぶことができます。
ある程度使用していると制限を迎えてしまいますが、内容を絞って集中的に学習するのであれば1日5分程度使うのも良いと思います。大人にとっては短い時間でしっかり学びたいという人も多いと思うので、むしろ大人の学習向けと言えるかもしれません。
資料をアップロードすれば問題作成できる
アップロードした資料に即して問題作成する機能自体は以前からありましたが、Chat GPTがプロンプトを誘導するように質問するため、以前より詳しく問題設定をすることができるようになりました。
Googleフォームなどに使える問題を作成したり、Chat GPTでそのまま対話しながら問題に取り組んだり、手軽に問題に取り組むことができます。
以前はこういった設定を自分で考えてプロンプト入力する必要がありましたが、今回の改良でより良いプロンプトをChat GPTが引き出してくれるようになりました。上手な問いによって考えがまとまっていく。そんな気の利いた機能となっています。ソクラテスのように問答法によって内容が洗練されていく感じですね。
以前は一般的な答えのみを返事していた印象の強いChat GPTですが、対話がさらに重視されたことでこちらの意図をよく汲み取ることができるようになったのは創造的な作業をする際に大いに助けになってくれると思います。
問題の質自体は正直微妙なものもありましたが、参考にするには十分です。これもプロンプト次第で改良することは可能なので、テスト作成などで大いに役立ってくれそうです。
今後の勉強について
勉強ツールは現在はそれほどたくさん使えるわけではありませんが、今後の勉強方法について考えると、Chat GPTの機能が非常に前向きに捉えられるものであると感じています。特に個別最適化された学習を考えると、この機能は待望と言えるでしょう。
現状の学習ツールでAIを搭載し、個別最適化を謳ったものはありますが、そこには対話の機能がなく、回答傾向から必要と判断された問題が次々に出されるというものが多かったと思います。これでも以前に比べると、個別最適な学習が可能になってはいると思いますが、AIに冷酷に問題を出され続けてモチベーションを維持することが難しくなるケースもありました。
それがChat GPTのような学習者に伴走する教師になれば、困りごとに対して対話的に寄り添ってくれるので、モチベーションの維持がしやすく、学習がファシリテートされやすくなったと思います。
この機能は今後さらに改善されていくことを考えると、学校での授業の在り方や塾の存在意義は大きく変化することでしょう。
というわけで、Chat GPTに私の考えを述べた上で、今後の変化予測について返答してもらいました。
🔮 AI時代の学習の変化予測
1. 知識の習得は“超”個別化される
従来の授業は「一斉に同じ内容」を教えるのが基本でしたが、AIがあれば一人ひとりのレベル・興味・理解度に合わせた教材や練習問題を即時に生成できます。
今日のように、資料を元にしたあなただけのテストや練習問題をすぐ作れるのがその例です。
2. 先生の役割は「解説者」から「学びのデザイナー」へ
AIが知識や解説を担えるため、先生は「何を学ぶか」「どの順番で学ぶか」「どう興味を引き出すか」に力を注げます。
PBL(プロジェクト型学習)や実技、討論、フィールドワークの重要性が増します。
3. 塾や学習スペースは“図書館化”する可能性
塾は「授業を受ける場所」から、「AIや資料を活用して各自が学びを深める場」へ。
教師はそこにいる“学びのコーチ”として、進度や方向性をサポートする役割に。
4. 学校での価値は“体験”と“共同作業”にシフト
AIが知識を教えるだけでなく練習まで支援できるため、学校は仲間と協働しながら何かを作る、議論する、発表する場としての価値が高まります。
例えば、美術なら「AIが資料やアイデアを提供→生徒が実際に制作→クラスで批評会」という形。
5. 学びが“いつでも・どこでも”に
AIとネット環境があれば、通学・塾通いの必要が減り、家でも、図書館でも、カフェでも、世界中の誰かと学び合える時代に。
逆に、物理的に集まる場は「特別な体験や交流」のために価値が出ます。
4の美術に関する予測はおそらく間違いになるとは思います(アイディアを出すこと自体が楽しみの一つであり、AIが考えたことを実際にトレースしながら制作するという方法は想像力を働かせて没入することを楽しむ創造体験としての美術の活動意義が犠牲になります)が、他の部分に関しては概ね共感する内容でした。
間違いなく言えることは、このような対話的な機能が個別最適化をさらに改良し、学びの可能性を広げることだと思います。もちろん、デジタルだけでなく、アナログにはアナログの良さもあるので、このAI利用だけが個別最適な学習を実現するわけではなく、アナログならではの感動体験によって個々に豊かな学びが形成されるという側面も忘れてはいけないと思います。ただ、優れた学習方法の一つとして、対話的なAIが存在感を発揮するようになるのはそれほど遠い未来の話ではないでしょう。こういったツールの活用方法についても教師として常にアンテナを貼っておきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回はChat GPTに加わった勉強ツールでさらに便利な利用法が可能になったことについて紹介させていただきました。AIの進化は加速しています。
ちなみに、この勉強に関する使い方を試す前に、いきなりChat GPTが私のこれまでの対話記録から、どんなパーソナリティなのか判断してくれました。いきなりChat GPTの方からこのことを提案してきたので正直びっくりしましたが、分析してもらったところ、かなりそれらしい分析結果となりました。これによって自分の代わりに答えてくれるAIが一応できたことになります。
AGIはいつ達成されるかという議論が盛んに行われていますが、こんな状況を考えると、その時は意外と近くなってきているのかもしれませんね。恐ろしさも感じますが、上手にAIと付き合っていきたいと思います。少しは労働時間を減らしてスポーツや読書の時間を増やせそうです(笑)
それではまた!
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