倉敷っ子美術展でワークショップを開催

 

 2月7日に第40回倉敷っ子美術展の特別企画のワークショップ、「倉敷のゆるキャラをつくろう!」を開催し、私は中教研の役員としてイベントの運営を行いました。このイベントは小学校の図画工作部会と中学校の美術部会、そして倉敷市立美術館が協力して企画しました。

 以前のブログでこのイベントの開催に向けた途中報告について紹介(ブログ内容のリンク先)しましたが、内容は小教研で考えてもらい、実施に向けた準備は中教研で進めました。

 結論から言うと、今回のイベントはとても良いものになったと感じています。参加された多くの子どもや保護者の方に楽しんでいただけた手応えがありました。また、このイベントを通して、改めて考えたり気がついたりしたことがたくさんあったので、今回レポートとしてまとめてみました。


倉敷のゆるキャラを発想する起点としての場所設定


 倉敷のゆるキャラを考える上で大切にしたかったのが、そもそも倉敷とはどういう場所であるかをよく考える機会にすることでした。なんとなくゆるキャラを作成すると、イメージが被りやすくなり、ブドウや桃だらけになりかねません。しかし、倉敷にはたくさんの名所や有名な場所があり、こういったものから得られるインスピレーションを生かせば、多様なキャラを作成することに繋げられると考えました。

 そうして考えたのが、ゆるキャラを写真撮影するための場所を工夫することでした。倉敷の名所を背景に、ゆるキャラを撮影するとなれば、発想段階で場所に合ったキャラを考えることにもなります。

 ワークショップで制作をしている子どもたちの様子を見ていると、保育園〜小学低学年の児童は倉敷からイメージを膨らませてゆるキャラを作るよりは、自分の作りたいものを作るケースが多い印象でした。しかし、小学高学年の児童や中学生、保護者は倉敷との関連性をよく考えて制作されていて、制作に入る前に、どんな場所が用意されているか確認してから作ろうとする人もいました。

 キャラクター制作を通して、倉敷の街について考え、表現の要素を引き出すことは、地元倉敷の魅力をこれまでよりもさらに深く広い視点で捉えることに繋がり、それが倉敷市民としての誇りであったり、地元愛にもつながると思います。そういう意味で、非常に意義のあるワークショップになったと感じています。




材料の充実

 今回利用した粘土はモデリングライトという軽量樹脂粘土で、伸びが良く、短時間でも造形しやすいものを用意しました。その他にもアクリルガッシュやビーズ、ラメ入り絵具など、造形に活用できるものを準備し、多様な表現ができるようにしました。ビーズは顔のパーツとして使いやすく、幼い子どもにとっては粘土にビーズを接着させるだけでも楽しい作業になるので、準備して良かったと思います。
 ワークショップの趣旨はゆるキャラを作成することでしたが、キーホルダーやマグネットにして使って楽しめるものにもできるよう、材料を準備しました。
 キーホルダーの金属部はネジにリングがついたものをねじ込むのが一般的かもしれませんが、私は安全ピンの利用をお勧めします。ねじタイプのものは穴が痛むと取れてしまいますが、安全ピンは粘土に突き刺して固定すれば、ネジよりも頑丈な造りになり、長くキーホルダーとして利用できるようになります。


 今回ワークショップが始まる直前になってから必要なものが浮かび上がってきたり、ワークショップをしている中であった方が良かったものが分かったり、一回きりのワークショップあるあるの反省点が多く上がりました。これらについては想定が甘かったという他ありませんが、制作材料は十分に満足していただけるものになったと考えています。多少余りも出ましたが制作に使う材料は充実させて良い体験ができるようにすることが大切だと改めて思いました。

作品は写真撮影して展示

 作品が完成したら、倉敷の名所をバックにして、参加者自身で写真撮影してもらいました。今回用意したカメラは私の普段使っているミラーレス一眼で、少し本格的な撮影を体験できるようにしました。撮影したものはすぐに印刷をしてキャラクターの名前と説明を書いた付箋とセットで美術館の1Fのホールに展示しました。
 

 単体で撮影することが多かったのですが、複数の作品とコラボレーションして写真撮影するケースもあり、ゆるキャラ大集合みたいな写真も撮影されていました。




 ワークショップが終了して展示されている作品を見ると、1日で多様なキャラクターが生まれ、倉敷の魅力が改めて認識できるものになりました。作品展示は倉敷っ子美術展最終日である2月15日まで行われるので、是非倉敷に来られた際には美術館に足を運んでいただき、鑑賞していただけると嬉しいです。


 最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は倉敷っ子美術展40回特別企画の「倉敷のゆるキャラをつくろう!」のレポートについてまとめさせていただきました。
 今回のワークショップに向けて、準備することはたくさんありましたが、参加された方々がとても良い表情で造形を楽しんでおられたのがとても印象的でしたし、こちらとしては準備を頑張って良かったと報われる思いがしました。こういう光景を見られたことが造形教育を頑張っていくエネルギーになると改めて感じました。
 今回のワークショップはたくさんの方の協力で無事成功させることができ、大変感謝でした。今回は第40回のメモリアルな展覧会ということで企画されたワークショップでしたが、今後、またこういう美術館や小学校の先生たちと協力してワークショップをする機会があって欲しいですし、そういうことに積極的に携わっていきたいと思います。私自身も倉北アート&クラフトプロジェクトというワークショップを行っており、プロジェクトを運営しているので、今回の経験を生かせるようにしたいと思います。


 特に美術館との連携は美術教育を発展させる上でとても重要な視点だと最近強く感じています。連携の方法や具体的に実施する内容について考え、より多くの人に美術を楽しんでもらえるようにこれからも自分にできることを実践していきたいと思います。
 それではまた!

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