ブログ更新4年目に突入!

 


 毎週更新のブログを始めて3年が経過しました。もちろんこれから4年目に突入していきます。過去3年、この時期にはブログを継続して発見できたことをまとめてきたので、よかったら過去の記事も覗いてみてください。

1年目の記事(2021年8月13日)

2年目の記事(2022年8月13日)


 今回は過去1年間のブログ更新の中で感じた自分自身の変化と、今後の展望についてまとめてみました。


3年目のブログはPBL(課題解決型学習)とAI活用について

 振り返ると、この1年間はPBL(課題解決型学習)に関するものが多かったです。これは2022年の抱負がPBLに関する実践を進めるというものだったので、その関係で必然的にブログの内容としてよく扱うことになったわけですが、ブログで実践内容をたくさん発信したことでPBLについて深い認識と実践力がついたと感じています。


 美術という教科は生徒の主体性を重んじた取り組みであれば、元々PBLの側面があるため、スムーズにPBL化を進めることができたと思います。しかし、本格的にPBLに転換していく中で、これまでの自分の美術教育が生徒の主体性尊重という面で課題がたくさんあったということが浮き彫りになりました。これからもPBLについて研究と実践をしていくことで、まだたくさんの改善ポイントが見つかると思うので、謙虚に学びを続けていきたいと思います。

 2022年の終盤にはChatGPTを始めたとした自動生成AIが普及し始め、それを教育に活用する視点についても考える機会が多くなりました。こういったことはメディアから情報収集することも多いですが、自分で活用してみることでその利用方法を実践的に理解することができるので、自分が良いと思ったことはブログで説明し、それを通して更に理解度を深めることができました。

 PBLとICT、そしてAIの組み合わせは非常に強力な創造的な学びや意味、価値を生み出すため、これからの教育の可能性について考える良い機会になっています。学校教育については非常にポジティブな変化を期待しています。現状、教員の成り手不足や生徒の多様化への対応に課題を抱えている状態ですが、AIの有効活用による業務と授業のDX、それに伴う教員の負担軽減と創造的な学びへの関わり、こういったものは教職の魅力を世間に認識してもらえるチャンスになると思います。

 すでに世間ではモノ重視から体験重視に価値が変化してきています。体験に重きを置いた価値の基盤になるものの一つに「学び」があり、感動を伴った充実した「学び」が得られる機会の価値について多くの企業が目をつけ始めていると感じています。「安くて便利」なものが溢れている世の中で、これによって私たちの生活は物質的には格段に豊かなものになったと言えます。しかし、「安くて便利」からはかけ離れたものでも私たちの生活を豊かにしてくれることはたくさんあり、旅行やキャンプなど普段味わえない貴重な体験は、値段的には少々高くても、視野を広げ、この世界とよりよく付き合っていく大切な価値観を培うことになります。

 教育関係の仕事をしているゆえにポジショントークに聞こえるかもしれませんが、お金に少し余裕があるのであれば学びに自己投資することがとても大切だと思います。ちなみに私は酒やタバコにお金は使いませんし、お菓子もほとんど食べませんし、外食も滅多にしないかなりの節約生活をしているので、その分テニススクールや書籍購入など自己投資にお金を使うことができています。海外旅行や何かのスクールに通うと数十万円単位でお金を使うことになりますし、本も次々に購入していればかなりのお金を使うことになります。しかし、それらを通して得られる体験や経験は非常に楽しく充実したものになりますし、人生の可能性を広げてくれるものばかりなので、そういうことにはお金を適切に使いたいところです。

 そう考えると、自分自身が普段提供している学校教育というサービスの向上に責任を感じますが、PBLをしていると生徒と一緒に活動する中でサービスの向上も自然と達成されていく手応えを感じているので、あまり気負わずに自分のペースで楽しく教育活動していきたいと思います。仕事を遊べているかどうかがより良い教育活動のポイントであるという信念をこれからも大切にしていきたいです。


4年目の抱負はWell-beingに関することを中心に

 最近常に考えているのがWell-beingについてです。もうこの言葉もかなり社会に浸透したと思いますが、Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わさった言葉で、「よく在る」「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念です。実は最近の私のブログではこれに関する内容が非常に多くなってきています。今年に入ってからでも「ときめき溢れる生活」「生花」「部活動との付き合い方」「成績よりも実績を重視した教育」「夏バテ対策」といった内容のものがありましたが、これらに共通して言えるのが、「他者との比較に関係なく、自分自身が生きやすくなるマインドセット」についてであると思います。

 Well-beingをテーマに幅広く自分自身が経験したことをもとに記事を書いていくことは自分にとって楽しいことだと思います。これまでの記事も、書いている時は全てそれなりに充実感を味わっていましたし、楽しいとさえ思っていましたが、仕事に追われたり育児をしたりする中で、たまにブログを更新することに大変さを感じることもありました。ただ、大変ではあっても、決してブログを書くことが目的化しているわけではなく、ブログを書くことを通して得られる「学び」が目的のルーティンになっているので続けることができているのだと思います。その学びがこれまで以上に楽しさを味わいながらできるようになるのであれば、より余裕のある生活になるでしょうし、教育活動にも良い影響が出ると思います。


 最近読んだ本で印象的だったものがハーバード大学の80年以上に渡る幸せの研究に関するものです。『グッド・ライフ』の著者であるロバート・ウォールディンガーのTEDトークを以前に見たことがあって、ハーバード大学で長きに渡って行われた幸せの研究について少し気になっていたのですが、最近になって、たまたまハーバードビジネススクールのアーサー・ブルックスの動画をYouTubeで見て、これまた「幸せについて」の動画でした。「なんか以前にTEDで見たことあるようなやつやなぁ」と思って見ていると、「幸せ=楽しみ+満足感+意味」という方程式が出てきて、「楽しみ=快楽+交わり+意識」「満足感=持っているもの÷欲しいもの」「意味=一貫性+目的+意義」というより細かい方程式を説明していました。これを見て大変共感を覚えたわけですが、動画で見ただけでは詳しく分からないので、これに関する本を読んでみたいと思い、そのついでにウォールディンがーの本も読んでみたくなった次第です。

 読んでみて、実はそれほど目新しい発見があったわけではなかったのですが、改めて大切にしたいと思ったことが「良い人間関係」と「足ることを知り、自分を常に柔軟に最適化」するということです。どちらもWell-beingに繋がることなので、これを基準にしてこの1年間生活していきたいと思いました。現段階でも自分自身十分に幸せであると感じていますが、そんな自分が更に幸せと向き合っていくとどうなるのか実践的に研究してみたいと思います。


 最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は4年目に突入した節目として3年目の内容の振り返りと、今後の展望についてお話しさせていただきました。こうしてブログを書いていると、自己との対話になり、発見できることがたくさんあるので、これがWell-beingに関することがメインになってくると、もはやただの日記やつぶやきのようなものになってしまうかもしれませんが、一応このブログも他の人から見ていただいているという認識をもち、しっかりとした文章にはなるように努めていこうと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いします。

 それではまた!


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