お餞別の品にちょっとした手作りの品

 3月末はお別れの時期ということで、職場では転任・退職される方にお餞別の品を渡すのが恒例ですね。このお餞別も金封だけであれば手間も大したものではありませんが、これでは受け取る人に対して感謝の気持ちを伝えることは難しいように思います。金額で感謝の気持ちを表すというのも手段の一つかもしれませんが、できれば新たな生活を応援する気持ちを伝えられる工夫と手間を大切にしたいところです。だからと言って、ものすごく手間のかかるものを用意するのは大変ですし、相手からしても気持ちを重たがられては残念です。なので、私は適度なもので可能な限りの誠意を伝える手段を考え、実践してきました。

 昨年もお餞別の工夫についてはブログを書きましたが、今年もちょっとした手間と工夫でできる素敵な手作りでできるお餞別の品について紹介します。これは簡単にできて楽しみながら作れるものなので、良かったら参考にしてみて欲しいです。


栞にステンシルでデザインを施す

 これまでにもステンシルでできる様々な作品を紹介してきましたが、今回お餞別の品として作成したのがステンシルを活用した栞です。栞は実用性があって、しかも嵩ばるものでもありません。貰い手にとって迷惑になるリスクが少ないと考えられるので、今年はこれにすることにしました。

 今回制作した栞の制作の流れは以下の通りです。

①ステンシルの図を切り抜く。

②支持体の紙(今回は厚めの和紙を使用)にマーブリングで模様をつける。

③ステンシルを紙にセット(マスキングテープでステンシル版を軽く固定。支持体の紙に貼らずに周りを止めて、圧で支持体を固定する。)

④スプレーで着彩し、図柄を写しとる。

⑤紐を通す部分にカッターで穴を開け、紐を通して完成。







 ステンシルの図は校訓と、私のモットーであるLove & Peaceを切り絵にしてステンシル版にしました。たまたまですが、校訓と私のモットーが同じような意味の言葉で、言葉の力を増幅させてくれています。職場である学校の要素と、私のメッセージを掛け合わせたデザインにできたので、自画自賛になりますが、個人的にとても気に入った作品コンセプトになりました(笑)

 マーブリングの自然的な模様と文字を組み合わせたシンプルなデザインですが、ステンシルは色のアレンジがしやすく、量産すると色のバリュエーションを楽しむことができました。マスキングテープを活用すれば、一辺だけ外して支持体の紙を入れ替えることができるため、時間をそれほどかけずにどんどん着彩することができます。

 最後は色のついた紐を結んで栞の完成です。ステンシル版も度重なるスプレーによる着彩でメタリックな雰囲気になったので、これも栞にしました。


包み紙はCanvaでデザインしたものを印刷

 この栞をそのまま金封に入れるのもありですが、手紙も書きたかったので、この栞を包む紙を用意し、そこに手紙を書くことにしました。
 包み紙のデザインは凄くシンプルで、学校のロゴを並べて、配色をCanvaで様々に調整しただけです。ものの数分でたくさんのカラーバリュエーションの包み紙を作成できました。Canvaは配色のテーマ設定が豊富なので、少し微調整を加える程度で素敵な配色にできます。あとはこれをPDFでダウンロードして、A4サイズに2ページ分を入れて印刷し、栞を包んで完成です。
 





 包み紙のカラーバリュエーションがたくさんあるからといって、それが貰い手に何か価値を提供するものでではなく、ほぼ自己満足でやったことですが、色はイメージを刺激します。結果的に手紙を書く際に、相手へのイメージを膨らませて内容を考えることができるので、栞や包み紙の色を多様にするのは、それなりに意義のあることだと思います。相手への誠意は色んな要素で強めることができると思いますし、そういうイメージを刺激する手間のかかる時間を大切にしたいものです。
 金封だけで渡すことが悪いことだとは思いませんが、日頃の感謝と、ポジティブな新生活を送ってもらえるように、少しでも応援する気持ちを伝えるのであれば、手軽でも誠意を伝えられるこういった工夫をやってみても良いのではないでしょうか。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。今回はお餞別の品にちょっとした手作りの品を加えて感謝と誠意を届けることについて、私の考えを述べさせていただきました。
 タイパやコスパといった言葉が流行っていますが、ここぞというときにはこういった手間をかけて、感謝の気持ちに浸りながら作品を制作するのも大切だと思います。今回の内容がお餞別のあり方について何か参考になるものになれば嬉しいです。
 新しい年度が始まって最初の週が終わり、月曜からはいよいよ始業式。年度始めはICT担当になって以来とてつもなく忙しい日々を過ごしていますが、何とか準備もある程度整ったので、無事にスタートを切ることができそうです(ICT担当の仕事の負担問題は深刻なので要改善です)。今年度も精力的に研究と実践を重ねていきたいと思います。良い2025年度にしたいですね!
 それではまた!
 


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