紙管で定規立て
今回は紙管の利用について紹介します。
紙管という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、きっと多くの人が見たことはあると思います。身近なところで言うと、サランラップやトイレットペーパーの芯で使われている丈夫な筒のことです。
おそらくこういったものはゴミとして処分する人が多いと思います。しかし、工作する際には紙管が結構使えるので、私は処分せずに取っておき、学校の美術室の材料コーナーに入れるようにしています。
今回のお話で紙管を利用して工作したり、何か実用性のあるものを作る参考にしてもらえると嬉しいです。
シンプルでも美しい紙管の定規立て
今回、この紙管を使って美術室で用と美を備えた定規立てを作りました。美術室には実にたくさんの定規があり、これを綺麗に保管するのに大いに役立っています。
制作方法は至ってシンプル。大小の紙管を長さに統一性を持たせて切り、接着剤(木工用ボンド)で接合し、底部に軽量樹脂粘土を貼り付けて紙管を固定しつつ、土台を安定させました。制作時間は15〜20分程度で大変手軽にできました。
紙管の切断は電動ノコギリを使いましたが、カッターでも十分に切れますし、切り口がノコギリよりもシャープになり、綺麗な仕上がりになりやすいです。
紙管は形が整った材料であるため、少し構成を整えるだけでそれらしい作品になります。ちなみに今回意識したのはシンメトリーで、大中小の紙管がバランスよく見える配置にしています。
この定規立てを作ろうと思ったきっかけは、元々は一つの段ボールに10〜15本程度立てられた状態で、スペースが定規の本数の割に取られていたことと、定規の重みで歪んだ段ボールがあまりにも不恰好に見えたためです。スペースの問題と見栄えの問題の両方を解決するために方法を考えていたところ、前任校の時から蓄えていた紙管が目に入りました。その瞬間に「これでいける!」と利用方法を閃き、すぐに作成に入りました。
結果的に構成美が整った建築的な作品になり、定規がコンパクトに収まるようになりました。
坂茂氏の動画をTEDで見たことが紙管を保管するきっかけに
先ほども言ったように、私はトイレットペーパーやサランラップの紙管はゴミに出さずに保管しています。このようなことを始めるきっかけが建築家である坂茂氏のTED動画を見て、避難所や教会などの建物に紙管を利用し、美しい造形が生み出されていることに感銘を受けたことにあります。
紙管がずらりと並ぶことで、リピテーションの効果が生まれ、配置の工夫によって動きのある構造が美しさを演出すると言うことを強く印象付けられました。紙管の美しさをそれまで考えることがなかった私ですが、この動画を見たことで、紙管の造形可能性について知ることになりました。
そんな坂茂氏の紹介を定規立てに貼り付けて、生徒がこの建築家について知るきっかけになるようにしました。きっとほとんどの生徒にとっても、紙管の美しさはサプライズになると思います。
美術室にあるものは美的な仕掛けに
教育美術という美術のジャンル
これまでにもブログで話してきましたが、私は美術室にあるものはなるべく美的な刺激のある仕掛けにしたいと考えて、これまで美術教育に携わってきました。早くもこの世界に身を置いて今年で16年目(教師2年目は英語を担当したので、美術教師としては15年目)になります。過去5校でやってきた美術室への仕掛けのペースを考えると、現在勤務している学校では過去一早いペースで仕掛けができていると感じています。これまでの経験が現在に至って結実していると言えるのかもしれません。
私は時間があればスポーツや読書、研究をしており、決して美術が優先度の高い趣味というわけではありませんが、美術教育という点では、教材制作や美術室のアレンジに寝食を忘れて取り組んでいるという自負があります。よく「達脇先生の専門は?」と聞かれて制作に関するこれと言った専門がない私は茶を濁すように「美術の専門は美学と美術の教育学です・・・」と言ってきましたが、最近になって、自分の専門は制作の面では教育美術なのだと思えるようになりました。
「美術を学ぶ環境をつくる」これも創造活動に他なりません。絵画や彫刻の本格的な作品は特にこの10年ぐらいはほとんど制作していませんが、これまでの教育活動の中で取り組んできたことが生かされて、また新しいものを生み出す。そんな創造活動を私は日々やりがいを感じて取り組んでいますし、これができる環境にいられることが幸せなことであると思います。この状況に感謝してこれからも自分にできることに取り組んでいきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回は紙管を活用した定規立てについて紹介しました。もちろん定規立て以外にも色んなものに使えるので、是非紙管を活用してものづくりを楽しんでほしいと思います。私もまた紙管で作成したもので紹介できそうなものがあれば、ブログに書こうと思います!
それではまた!
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