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6月, 2026の投稿を表示しています

DIY段ボール本棚を素敵にラッピング

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 今回は私の勤務校の美術室で行っている美的な仕掛けについて紹介します。  私は前任校でも美術室に図書コーナーを設け、生徒が自由に本を手に取ったり、必要があれば貸し出しもできるようにしていました。前任校では木材の廃材を利用して本棚を作成しましたが、現在の勤務校には以前にもお話ししましたが、段ボールが大量にあるということで、今回は段ボールで本棚を作成しました。  しかし、ただの段ボールを利用した本棚では、見栄えがイマイチということで、簡単かつ効果的な工夫を考えてみました。 ウィリアム・モリスのデザインを利用  段ボールで作成したと言っても、白紙加工された段ボールを利用したので、それほど見栄えが悪いというわけではありませんでしたが、何か物足りなさは感じていました。  何かしたいと考えていた時に、普段よく利用している総社市立図書館で『英国の本屋さんの間取り』という本が目に止まりました。早速内容を見ると、とてもオシャレで居心地の良さそうな本屋さんがたくさん紹介されており、勉強になる工夫がたくさんありました。その中の一つにウィリアム・モリスの「小鳥とアネモネ」のファブリックを貼り付けた本棚に目が止まりました。これを見た瞬間に「これだ!」と思い、すぐにウィリアム・モリスの壁紙画像をネットで探し、貼り付けるために印刷しました。  後は本棚に印刷した紙を模様が連結するように綺麗に貼り付けてラッピング完了。とても手軽にできる割に大変美しい見栄えに仕上がりました。  パッと見た感じ、これが元々段ボールで作られているとは思えないと思います。よく見たら「段ボールやん!」と生徒が驚く。そんなギャップを仕掛けることも美術の価値に気がついてもらうためには大切だと思います。 美的な仕掛けを美術室に、そして学校全体へ  本棚の機能としてはウィリアム・モリスのデザインでラッピングする必要はありませんが、グラフィックデザインがこのように利用することができ、割と簡単につくることができるということを生徒に知ってもらうことは意義深いことであると思います。ウィリアム・モリスは「美しいと思わないものを家に置いてはならない」という非常に強い信念をもって、産業革命で世の中が機械によって安く早く製品が作られるようになった19世紀のイギリスでアート&クラフツ運動を展開しました。彼はこの運動によって、いかに美しいものが生活に...

季節ならではの身近な美しい景色 水田編

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 今回は季節限定の私の好きな景色を紹介します。私は身近なところにある何気ない景色が好きで、そんな景色を散歩しながら眺めるのが趣味です。今回は水田の景色の美しさについて語ります。  私はランニングのついでにクールダウンも兼ねて散歩することが多く、カメラを携えて散歩することが少ないです。今回紹介する景色の写真の中には、ランニング後に散歩していて目に留まった景色を撮影するために、家に帰ってからカメラを持ち出して、わざわざ引き返して撮影したものもあります(笑)  写真にすると美しさが半減してしまうので、その魅力について伝え切れるかは分かりませんが、私のお気に入りの景色について語ってみようと思います。 水田に映るシンメトリーな景色  6月の中旬は苗植えの時期で水田に水が入ります。私のこの景色が大変好きで、水田に映し出される景色がシンメトリーな構図がとても美しいと感じます。  水田には苗が植えられ、真っ直ぐに整っており、これが透視図のような奥行き感を演出し、シンメトリーな構図に変化を加えます。この上下が同じようで絶妙に違う景色が見られるのはこの時期ならではであり、これが数週間後には水田の水が引いて緑でいっぱいになり、空と地面のコントラストの印象が強くなります。  こちらは稲が育つ7月8月の風景で、稲が風になびいています。動きのある景色で自然の美しさが演出された景色です。こういう景色も私は大好きです。 詩になる景色  水田には水鳥が餌を求めてたくさん集まります。白鷺もそんな水鳥の一種で、私は白鷺がアクセントを放ちつつ水田を悠然と歩く景色が好きです。  東山魁夷の『緑響く』という中学校美術の教科書にも使われていた作品がありますが、そんな作品を彷彿とさせるような白鷺と水田の景色。上の写真は、私がランニングを終えて歩いていた時に発見した光景で、この時はスマホとドリンクを小型のボディバッグに入れて遠くまでランニングに出掛けていたので、運良く撮影することができました。  自然は何も加工されていなくても美しい姿を見せてくれますが、時としてその美しさがさらにパワーアップする組み合わせが生まれます。そういう瞬間に出会えるだけでも少し幸せな気持ちになれますし、美術教育に携わる者として、そういう日常的な美しい瞬間に気がつき、美意識としてメタ認知する経験が大切だと考えています。こういう経験があることで...

NotebookLMを利用して指導案作成

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 今回は久しぶりに教育のICT活用について記事を書きます。  私は普段からGeminiやChatGPTを活用して、主に考えていることの深掘りや検証のために使っていますが、今回はNotebookLMで単元計画の指導案作成について実践したことを基に紹介します。指導案の本時案程度であれば、それほど生成AIを活用するほどでもないケースが多いかもしれませんが、単元計画になると、教材観や指導観など、文章量的に非常にボリュームのある内容になるため、何もない状態から作成するとなるとかなり時間がかかります。  それがNotebookLMを活用すると大幅に時間を短縮して指導案を作成することができるようになります。単元計画の指導案は、本時案と比べるとそれほど頻繁に作成するものではありませんが、研究発表などに絡む場合に作成することが多く、これが結構負担に感じる人も多いと思います。今回の内容で、少しでも気持ちを楽にして単元計画の指導案に臨める人が増えたら嬉しいです。 NotebookLMに指導要領と授業資料、指導案の例を読み込ませる  まずはNotebookLMのソースに学習指導要領(文部科学省のWEBサイトからPDFがダウンロード可能)と授業資料(PDFやスライドのリンク)、指導案の例(各都道府県の教育委員会が出しているもの)をアップロードします。  文章を一から作成することになる指導観や教材観など、単元計画の指導案で一番時間がかかる部分はNotebookLMに文章作成をお願いすれば、1分程度で文章をアウトプットしてくれます。授業資料と学習指導要領をソースにすることで、これらの内容は十分なものになります。  生徒観に関しては自力で考えた方がしっくりくるものができると思いますが、作成した文章をGeminiに入力し、壁打ちを通してより洗練された内容に仕上げるのも良いでしょう。 アウトプットされた内容をWordにコピー&ペースト 細かいところを修正  アウトプットされた内容はそのまま使えることもあるかもしれませんが、内容に少しでもこだわりを持っている人であれば、自分にとって完璧な内容にはならないことが多いと思います。なので、内容をWordにコピー&ペーストした上で、細かいところを修正し、自分が納得できる内容に仕上げます。   AIのアウトプットの精度が上がるよう、プロンプトにある程度具体的なイメ...

美術室における掲示物の工夫①

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 今回は学校の美術室で行っている掲示物の工夫に関して紹介します。以前にも美術室の掲示物については紹介してきましたが、それらは前任校でのものでした。転勤して2ヶ月以上たち、徐々に掲示物に着手することができるようになってきたので、これから時々掲示物の工夫に関する記事を書いていこうと思います。美術や図工で子どもたちに造形教育を行っている方向けですが、一般的なお家でも普段から造形表現に興味をもって取り組むことができるようにすることは大切なことだと思うので、使えそうなものがあったら参考にしてみてください。 色や形様々な事柄に関し て 学びをサポートする資料  前任校では可能な限り掲示物を工夫して美術を学べる空間を整備してきましたが、新しく務めている学校ではそういう掲示物がほとんどなかったので、これまでの経験を生かしつつ、さらにバージョンアップした掲示物を作成しています。  私が美術室の掲示環境を充実させることを大事にしている理由は、海外の大聖堂の内部空間の教育的効果に影響を受けたためです。 大聖堂の内部空間はステンドグラスや壁面を生かした絵画でいっぱいになっていて、文字が読めなくても視覚的に宗教について学ぶことができるようになっています。このような仕掛けを、美術室の空間にも取り入れ、子どもたちが美術について興味をもって学び、主体性を発揮して取り組むきっかけづくりをています 。  学習資料自体は教科書や美術資料に掲載されていますが、これらの該当ページを探して開く労力を考えると教室の目につきやすい所に資料を掲示しておくことにメリットがあります。詳しいことを知りたければ教科書などで学べば良いですが、 最初の学びのスイッチを入れ、問題意識を持たせるのであれば教室の掲示が有効 であると考えています。 色の体系性    最初に用意した掲示物が色の体系性についてまとめたもので、色相環や混色、トーン、パレットの使い方を説明しています。色相環が生徒の目に触れる場所にあることで、混色について説明するときに非常に役に立ちます。  意外と色相環の順番を把握していない生徒は多く、これが混色や配色を考える際にも影響しています。 三原色とその混色、色相環を把握し、パレットの使い方がわかれば、色を自由にコントロールする力がつけられます 。そのためにこの掲示物が有効であると考え、最初に用意しました。 透視図法...