DIY段ボール本棚を素敵にラッピング
今回は私の勤務校の美術室で行っている美的な仕掛けについて紹介します。
私は前任校でも美術室に図書コーナーを設け、生徒が自由に本を手に取ったり、必要があれば貸し出しもできるようにしていました。前任校では木材の廃材を利用して本棚を作成しましたが、現在の勤務校には以前にもお話ししましたが、段ボールが大量にあるということで、今回は段ボールで本棚を作成しました。
しかし、ただの段ボールを利用した本棚では、見栄えがイマイチということで、簡単かつ効果的な工夫を考えてみました。
ウィリアム・モリスのデザインを利用
段ボールで作成したと言っても、白紙加工された段ボールを利用したので、それほど見栄えが悪いというわけではありませんでしたが、何か物足りなさは感じていました。
何かしたいと考えていた時に、普段よく利用している総社市立図書館で『英国の本屋さんの間取り』という本が目に止まりました。早速内容を見ると、とてもオシャレで居心地の良さそうな本屋さんがたくさん紹介されており、勉強になる工夫がたくさんありました。その中の一つにウィリアム・モリスの「小鳥とアネモネ」のファブリックを貼り付けた本棚に目が止まりました。これを見た瞬間に「これだ!」と思い、すぐにウィリアム・モリスの壁紙画像をネットで探し、貼り付けるために印刷しました。
後は本棚に印刷した紙を模様が連結するように綺麗に貼り付けてラッピング完了。とても手軽にできる割に大変美しい見栄えに仕上がりました。
パッと見た感じ、これが元々段ボールで作られているとは思えないと思います。よく見たら「段ボールやん!」と生徒が驚く。そんなギャップを仕掛けることも美術の価値に気がついてもらうためには大切だと思います。
美的な仕掛けを美術室に、そして学校全体へ
本棚の機能としてはウィリアム・モリスのデザインでラッピングする必要はありませんが、グラフィックデザインがこのように利用することができ、割と簡単につくることができるということを生徒に知ってもらうことは意義深いことであると思います。ウィリアム・モリスは「美しいと思わないものを家に置いてはならない」という非常に強い信念をもって、産業革命で世の中が機械によって安く早く製品が作られるようになった19世紀のイギリスでアート&クラフツ運動を展開しました。彼はこの運動によって、いかに美しいものが生活に影響を及ぼしているのか、今で言うウェルビーイングの向上に役立っていたかを世の中に啓発しました。このような考え方に、私は大変共感しています。それゆえに、このように美術室の本棚を美しく加工し、見る人に美的な刺激を届ける仕掛けを大事にしています。
こんな細かいところにも美術が一役買っているということを実感してもらえるようにすることは美術教育の大切なミッションの一つです。ちょっとした工夫で空間の印象が代わり、居心地が変化する。そういうことを様々な仕掛けを通して感じてもらえるようにしたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。今回はウィリアム・モリスのデザインでラッピングしたDIY段ボール本棚を紹介させていただきました。モリスに限らず素敵なグラフィックデザインは数多あります。プリンターで印刷して箱などに貼るだけでも素敵なアイテムになるので、学校に限らず、お家などでも手軽にできます。よかったら何の変哲もない箱などに試しにやってみてください。
これからも生活に美しさを加えるような工夫を見つけていきたいと思います。紹介できそうなものがあれば、またブログで書こうと思います!
それではまた!

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